HKSブースではオリジナルパーツ展示のほか、次世代に向けたチューニングを提案! 東京オートサロン2024

2024年1月12日〜14日に千葉市の幕張メッセで開催されている東京オートサロン2024。西ホールの「HKS」ブースでは、オリジナルパーツ展示のほか、次世代に向けたチューニングを提案する「Tune the Next」をテーマに、カーボンニュートラルへの取り組みなどを披露しています。

レクサス「LM」の後席がドライビングシミュレーターに!

 2024年1月12日〜14日に千葉市の幕張メッセで開催されている「東京オートサロン2024」西ホールの「HKS」ブースでは、オリジナルパーツ展示のほか、次世代に向けたチューニングを提案する「Tune the Next」をテーマに、カーボンニュートラルへの取り組みなどを披露しています。

「筑波1分切り」を実現するパッケージのGR86はコンプリートーカー「THE HKS」としての販売を予定している
「筑波1分切り」を実現するパッケージのGR86はコンプリートーカー「THE HKS」としての販売を予定している

 モータースポーツへの新しいアプローチとして展示されていたのは、レクサスの高級ミニバンであるLMの「eドライビングコンセプト」。なんと後席を全てドライビングシミュレーターである「DRiVe-X」に置き換えるという大胆なコンセプトカーで、ターゲットはモータースポーツを楽しむ富裕層を想定しているそうです。

 時間のない中でもサーキットへ行こうと思っている人たちが、移動時間にもサーキット走行の練習ができるようにと考えられたユニークなコンセプトモデルで、高性能な電制アブソーバを生かす「HKSハイトダウンスプリング」を中心とした「ハイパーマックス パフォーマンスパッケージ」が装着されており、日常域の乗り心地も担保されているそうです。

「ハイエースマルチエナジーコンセプト」は、トヨタ ハイエースのエンジンを発電機として使用し、モーターのみで走行できるようにしたコンセプトモデルです。また、ユーザーのニーズに合わせて、カーボンニュートラル燃料、水素、天然ガスなどのさまざまな燃料に対応できるプラットフォームを有しているのも大きなポイントのひとつ。25kWのバッテリーを搭載しているので、エンジンを切ってもカーエアコンが使えるほか、災害時など万が一の時に給電するためのクルマとして役立ちます。WLTCモードで、EVでの航続距離は約150km、PHEVであれば約400〜450kmに伸びるとのことです。

 また、日産 スカイラインGT-RのエンジンであるRB26の在庫がなくなりつつあることを受けて、比較的入手可能な中古のエンジンを活用するため、RB26用のシリンダーライナーを開発。特殊な溶射などを施すことによって剛性や摺動性も上げています。

 そしてなんと、自社製のカーボンニュートラル燃料も開発しているとか。これまでにはなかった、オクタン価が高く出力を向上できるカーボンニュートラル燃料を作り、モータースポーツを楽しみながら脱炭素につながる取り組みも考えているそうです。

 また「THE HKS」と呼ばれるHKSが手がけるコンプリートカーのコンセプトモデルを2台展示しています。

 1台目は日産「GT-R NISMO」をベースとして、各地のサーキットで活躍した「HKS R35 GT1000+」をストリートバージョンに仕立てたモデル。2024年モデルの日産 GT-Rに対応する最新チューニングパーツで武装しており、エンジン本体やタービン、吸排気系やサスペンションなど車両トータルでチューニングしています。

 2台目のGR86コンプリートカーには同社のエアロキット「ボディキット タイプR」が装着されており、ワイド化された前後フェンダーのおかげで11Jサイズのホイールも飲み込むのだとか。

 FA24エンジンには開発中のGT3 RSボルトオンタービンキットが装着され、最高出力は360馬力を想定しています。295サイズのハイグリップタイヤを装着することで、筑波サーキットコース2000に於いて「1分切り」が可能となるパッケージです。

 こちらの「THE HKS」GR86にもカーボンニュートラル燃料を組み合わせることが想定されており、「Tune the Next」が隅々まで徹底された内容になっています。

 他にも、ゴルフメーカーの「グラファイトデザイン」社と共同開発したGR86用のカーボンブレース、35GT-R用のロベルタカップが装着された「HIPERMAX」車高調も参考展示されており、来場者の注目を集めていました。

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