中古車相場が“爆上がり”? 謎の「25年ルール」って一体なに? 2024年に購入の「ラストチャンス」迎えるクルマとは
なかには「高級セダン」も高くなる?
●日産「シルビア」(7代目・S15型)
手頃なスポーティクーペとして1965年から2002年まで販売された日産「シルビア」。最後のシルビアとなった1999年登場の7代目・S15型は、現在でも高い人気を誇っています。
アメリカ市場との関わりも深く、2代目以降は「200SX」「240SX」などと称して売られていました。
しかし7代目モデルはアメリカで展開されなかったため、アメリカの日本車ファンの間で注目の存在に。2024年には解禁となるため、多くのシルビアがかの地に渡っていくことが予想されます。
●トヨタ「オリジン」
日産「セドリック/グロリア」などの国産高級車も例外ではなく、25年ルール解禁でアメリカの土を踏んでいます。
かつての5ナンバーというサイズ縛りから生まれた国産高級車は、3ナンバーボディを得てからも日本独自の進化を遂げており、アメリカのカーマニアの注目を集めています。
このクラスを見ると、2024年には日産「セドリック/グロリア(10代目・Y34型)」やトヨタ「クラウン(11代目・S170型)」などが解禁対象となります。
一方、トヨタ「プログレ」をもとに、初代クラウンを模して手作りに近い工程で生み出された「オリジン」もアメリカで話題になるのでは? という声もあります。
登場は2000年のため厳密には2025年解禁のクルマなのですが、事前に価格が高騰するというのはよくあること。ひょっとしたら、オリジンも今後手に入れにくいクルマになっていく可能性があります。
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なお、S2000と同じく、当時アメリカでも左ハンドル仕様で売っていた25年ルール解禁車には、トヨタ「MR-S(アメリカではMR2スパイダー)」、トヨタ「アルテッツァ(アメリカでは初代レクサス・IS)」、トヨタ「セリカ(7代目・T230型)」などがあります。
このほか、2002年発売の日産「フェアレディZ(5代目・Z33型)」や、2003年登場のマツダ「RX-8」も、25年ルール解禁を見据えて先に高騰するかもしれません。
なかにはMR-Sやセリカのように、日本ではまだ手頃な価格で安定しているモデルもありますが、25年ルールの解禁によって、相場感が大きく変動する可能性も。
欲しいと思っていたのに、気がつけば高くて買えなくなっていた、ということが起こるかもしれません。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
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