次期「スカイライン」の姿が見えた!? 「丸テールランプ」はないけど… 横浜で公開された日産の新型「スポーティセダン」は「V38型」になるのか?

日産副社長の「スカイラインを諦めません」宣言はどこへつながっていくのか

 2001年6月、日産は国内専売のR34型(10代目スカイライン)から、海外を視野に入れたV35型(11代目)へとフルモデルチェンジをした際、新型をみたファンから「これはスカイラインではない」と激しく抵抗されました。

 エンジンがこれまでの直列6気筒からV型6気筒へ切り変わったことや、テールランプが丸目4灯でなくなったことなどによって、新しく生まれ変わったスカイラインは、従来からのファンには受け入れられないものだったのです。

テールランプが「丸くない」のが気がかり!?
テールランプが「丸くない」のが気がかり!?

 モデルチェンジを機に、クルマのスタイルが大きく変わった点はともかくとして、せめて細部にR34型まで続いていた“スカイライン”を象徴するデザインを残して欲しかったというのが、ファンの偽らざる気持ちだったようです。

 そのため日産では、マイナーチェンジですぐに丸目4灯のテールランプを採用し、軌道修正を図っています。

 1957年の初代以来、長い歴史を持つスカイラインのファンにとって、これまでスカイラインが構築してきたイメージを守ることは、何よりも重要なことだったということがわかるエピソードといえます。

 2014年に登場した現行型(13代目・V37型)スカイラインも、2019年の大規模なマイナーチェンジのタイミングで丸目4灯へ変更した際、「スカイラインが帰ってきた!」と国内のファンから歓迎されていました。

 このように現行のQ50とスカイラインにおいても、テールランプは異なるデザインへと造り分けされています。

 このことから次期型でも、国内向けにはスカイラインのシンボルをしっかりと取り入れてくることが必須条件になると考えられます。

 それがこのヴィジョンQeにおいてどのように表現されるのかは、気がかりなところです。

※ ※ ※

 スカイラインは、2021年6月に経済新聞などが「モデル廃止か!?」と報じ、大きな話題となりました。

 その際、日産の星野朝子副社長は報道を否定し「日産自動車はスカイラインを諦めません」と宣言。スカイラインファンは今もその言葉を信じ続けていますが、すでにそれから2年以上が経過し、現行モデルはデビュー10年目を迎えています。

 このヴィジョンQeが、そのまま次期型(V38型!?)スカイラインとなるとは考えにくいですが、ともあれ次期型らしき姿をみることができたのは、スカイラインファンとしては大変喜ばしいことでしょう。

 2023年はあまり大きな動きのなかった国内の日産ですが、2024年はどのような活躍を見せてくれるのか、スカイラインの今後とともに注目です。

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4件のコメント

  1. クラウンのパクリやん
    スカイラインらしさが全く無くなった。
    似たような車ばっかりで、面白みが無いな。

    • クラウン要素どこ?w

  2. V6うんぬんよりも・・・そもそも、R35スカイラインはカッコ悪かったから、あれじゃ売れないわな。

  3. これはスカイラインではなくて、インフィニティだ。ホンダアコードがアキュラではないように、レクサスLSがクラウンではないように、インフィニティと日産は「違わなければ」ならない。バッチだけ張り替えればいい、テールランプだけ丸目にしとけばいいだろという安易な考えが日産を凋落させたことがまだ分かってない。たぶん永久に分からないのだろう。元々スカイラインは日産ではなく、プリンス自動車のプリンス・スカイラインだし、日産に合併されてからも桜井ー伊藤修令ー渡邊というプリンス出身のエンジニアが作り続けてきた。いっそのこと元々が高級車だったプリンス・グロリアとプリンス・スカイラインがインフィニティなのですとやればまだ分かるが、それだと合併したプリンス自動車を自分(日産)の上に置くことになるからそれも嫌なのだろう。日産が凋落したのは、そういう内部争いを克服できなかったところにあると思う。

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