スズキ新型「5ドアジムニー」続々発売! 日本では「3ドア人気変わらず」 なぜ人はジムニーに惹かれるのか

海外ではスズキ「ジムニー5ドア」が続々と発売されています。一方の日本では5ドアに関するアナウンスはありません。さらには3ドアの人気は依然として高い状態です。なぜ日本人はジムニーに惹かれるのでしょうか。

なぜ日本人はジムニーを欲するのか?

 この10年で様々なヒットモデルと言われるクルマが登場していますが、メーカーさえ予想しなかった大人気モデルと言えば、スズキ「ジムニー」シリーズではないでしょうか。 
 2018年に4代目モデルが登場した直後から1年待ちという長納期状態になり、現在ではAT車が2年待ちにまでなっています。
 
 なぜこれほどまでにジムニーを欲しがるのでしょうか。

南アで発表された 新色のスズキ新型「ジムニー5ドア」 海外では続々と5ドア車が発売されているが…日本では3ドア車人気も依然として高い
南アで発表された 新色のスズキ新型「ジムニー5ドア」 海外では続々と5ドア車が発売されているが…日本では3ドア車人気も依然として高い

 全国軽自動車協会連合会がまとめた国内販売台数データを見てみると、2019年には3万台に達し、2020年、2021年は3万台後半、2022年には4万台を突破しました。

 しかしこの数値にはシエラは含まれていませんからシリーズ全体を考えれば相当な数になるはずです。

 ジムニーの歴史上、これだけの販売台数をわずか5年以内に達成したことはないはずです。

 さらに欧州や豪州といった海外でもヒットを飛ばし、インドでは2023年6月に5ドアモデルが発売され、豪州でも12月5日に発売が開始されました。

 日本でも5ドアの発売を待ち望む声が多いのですが、それでも従来型の3ドア車の売れ行きは止まりません。

 このヒットの陰には、歴代のジムニーとは異なる傾向が要因と見られています。

 それは女性ユーザーの大幅な増加です。

 2023年始めに開催された副代理店向けの会合において、ジムニーユーザーの男女比で、女性比率が男性比率を超えたことが発表れました。

 その差はわずかではありますが、歴代モデルの中でこのようなことはなかったと記憶しています。

 女性ユーザーは「ジムニー女子」の呼称が付けられ、SNSやYouTubeなどのメディアで活発にそのライフスタイルを発信しているのも、現行型モデルならではの傾向のひとつです。

 時代の違いということもありますが、なぜここまでジムニーが女性を魅了したのでしょうか。

 多くのジムニー女子がまず口を揃えて挙げる魅力が、そのデザインです。

 近年のクルマはトヨタの迫力のある造形に代表されるようなデザインが主流となっていました。

 軽自動車でも、男性をターゲットにしたいわゆる「カスタム」モデルが女性に人気でしたが、もちろん万人がというわけではなく、ライフスタイルによってはそれを避ける傾向もありました。

 では、スズキ「ラパン」に代表されるような女性向けのクルマはというと、そういう“らしさ”も敬遠するような層がジムニーに集まっているようです。

 取材では多くの女性ユーザーが、ジムニーの丸目ヘッドライトに牽かれたと答えるケースが多く、2番目にスクエアなフォルムを挙げていました。

 しかし、丸目に積み木のようなデザインというのは、実はありきたりです。

 これを分析してみると、実は特別個性があるようなクルマではないジムニーこそ、現代の自動車市場ではかえって個性になっているわけです。

 その普遍性も魅力のようです。

 数年後ごとにモデルチェンジする国産車の中で、先代モデルでも分かるように、ジムニーは基本的なデザインが変わりません。

 例えば3代目(JB23型)の1型でも、十数年後に発売された10型でも同じ。

 つまり、オーナーはいつまでも古くささを感じることがないわけです。これについては、男性ユーザーも選んだ理由に挙げる人が多く見られました。

 どこか愛らしく、普遍的なデザインが“相棒感”を感じさせ、結果、女性の様々なライフスタイルをサポートしてくれるような期待感に満ち溢れたクルマというわけです。

 さらに、ジムニーの装備の“不足”も、女性の心をくすぐる要因のようです。

 多くのジムニー女子は、マイルームのように車内を自分流にコーディネイトしています。

 中には自作のアクセサリーをインストールしている人も少なくありません。これがまた、SNS上でバエるというわけです。

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4件のコメント

  1. デザインというものに関する日本人の成熟度が高くなったことに結論づけたい。クルマは「道具」であり、かつて存在した魔法瓶や炊飯器の花柄が消えていったように、デザイナーが勝手に装飾した道具に対する疑問あるいは反発するといった眼力が備わってきたと感じます。家具を選ぶにしても装飾が目立つものより機能性の美しさを優先するひとが大多数だと思います。クルマも特別なものではなく同じ土俵に入ってきた時代でしょう。何処ぞのデザイナー(メーカー)の作り上げた意味不明(先進?w)のラインをもつクルマは売れなくなる時代がもうすぐかも。つまりジムニーの選択肢は他に機能的な道具デザインを持つものが無いことから生まれています。その機能(高い性能の4WD)を必要としているコア層を除いては、4WDである必要すら無いと思われます。 それほど秀逸な「道具デザイン」であること、他のメーカーも大いに学んでくれたら嬉しいです。 

    • ジムニーが売れてる話をしておきながら、画像が日本では発売されない5ドアなのがチグハグ。

      あと5ドア欲しがる人の9割は街乗りオンリーのいわゆる丘サーファーみたいなもんで、中級以上の林道では使えない。興味ナシ。

      5ドアでイキってたら、鼻で笑われるので注意。

  2. 惹かれてんじゃ無くて
    それしか無いだけ
    そんな様子を見て
    僕は引いてますけどね
    大分 球数出て5ドアが発売されたら
    みんながソッチに流れて
    3ドアの中古が市場に溢れて
    安く買えたら良いなーって思います

  3. 気になるのは後部座席なのに全然写ってないのは相当狭いからかな?

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