たまに見かける「10万円以下」の激安中古車、なぜ安い!? 乗っても大丈夫なの? 購入する「メリット」と「注意点」とは
「激安中古車」の注意点は? メリットもある!
では、このような格安中古車を購入する場合、一体どんな点に注意するべきなのでしょうか。
先述の元中古車ディーラーの販売員によると、「年式が古かったり走行距離が10万キロ以上というクルマは、それだけボディや各パーツが劣化しており、購入して早々にパーツ交換や修理で高額の費用が発生する可能性があります」とのこと。
そのため、整備記録がちゃんと残されているか、鑑定書があるかなど、購入前にそのクルマの「素性」をしっかり調べ、故障するリスクの高低を確認することが重要です。
また、修復歴がある場合でも、しっかりと修理されていればクルマは問題なく走行できます。とはいえ、後に事故が遠因と思われる車両トラブルが起こる可能性もゼロではありません。
よって、修復歴のあるクルマを選ぶのなら、そのリスクも踏まえた上で購入する必要があります。
一方で、格安中古車を購入するメリットとしては、やはり「破格の値段」であることが挙げられます。
例えば「短い期間しか乗らない」あるいは「とにかく安価でクルマが必要」といった状況であれば、格安中古車は適しているでしょう。
とくに、年式や走行距離に問題がなく、修復歴もないのに「不人気」というだけで安くなっているクルマは狙いどころだといえます。
先述の元中古車ディーラーの販売員からも、「年式や走行距離に関わらず、格安の中古車は必ず車両状態を確認してください。ボディのサビ具合やエンジンルームが過度に汚れていないか、あるいはエンジンをかけて異音の有無を確認するのも重要です」とアドバイスがありました。
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このように、車両価格が10万円以下の格安中古車はやはりその「安さ」が一番のメリットですが、場合によっては「安物買いの銭失い」になる可能性も否定できない難しい買い物と言えます。
購入する場合にはリスクを軽減するためにも、事前に車両の状態をしっかり確認したり、保証や鑑定書があるクルマを選ぶことをオススメします。