斬新顔のトヨタ「和製スーパーカー」!? V6+4WDのオープンミッドシップ! めちゃカッコイイ「GRMN SPORTS HYBRID Concept II」とは
トヨタが第39回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(2011年)で公開したコンセプトカー「GRMN SPORTS HYBRID Concept II」は、どのようなモデルなのでしょうか。
トヨタのオープンミッドシップ
コンセプトカーは、世界各地で開催されるモーターショーや、カスタムカーが並ぶ「オートサロン」「SEMA」など、様々な場面で披露され人々の注目を集めます。このうち、トヨタが2011年6月の第39回ニュルブルクリンク24時間耐久レースで公開したコンセプトカー「GRMNスポーツハイブリッドコンセプトII(GRMN SPORTS HYBRID Concept II)」は、どのようなモデルなのでしょうか。
トヨタは2011年6月22日、ドイツで開催された第39回ニュルブルクリンク24時間耐久レースで、GAZOO Racing tuned by MNのコンセプトカーGRMNスポーツハイブリッドコンセプトIIを初披露しました。
GRMNスポーツハイブリッドコンセプトIIは、トヨタ「MR-S」をベースとしたオープンミッドシップ・ハイブリッドカーです。
2010年1月の東京オートサロン2010で発表された第1弾「GRMNスポーツハイブリッドコンセプト」からスタイリングを一新するとともに、ハイブリッドシステムを改良。
ミッドシップ・レイアウトによる車両の回頭性の良さ(自在に走る楽しさ)と、フロントをモーター駆動することによる安定性を兼ね備えた、4WDスポーツハイブリッドシステムを搭載しています。
さらに、オープンボディ採用により、EV走行時に静かな自然を存分に楽しめるようになるなど、クルマの楽しさを車両一台に凝縮したといいます。
ボディは、トヨタ「GR86」より一回り大きい全長4350mm×全幅1890mm×全高1200mm。ホイールベースは2575mmです。
外装は、ワイド&ローなスタイリングに斬新なデザインを巧みに組み合わせており、欧州メーカーのスーパースポーツカーのような雰囲気に。
内装は、ベースがMR-Sであることが分かりますが、センターコンソールやハンドル、シートは独自の仕様に変わっており差別化が図られています。
パワートレインは、トヨタ「クラウン」などにも搭載された最高出力249馬力の3.5リッターV型6気筒エンジン(2GR-FXE)をミッドに搭載し、フロントのモーターと組み合わせシステム最高出力299馬力を発揮します。トランスミッションはCVT、駆動方式はAWDです。
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トヨタはこのクルマについて「1997年、他社に先駆けて量産型ハイブリッド車を市場導入したトヨタは、従来からハイブリッド技術のレース車両、スポーツカーへの応用を積極的に研究。今回の車両も、その一環と位置付けている」と説明していました。
GRMN SPORTS HYBRID Concept IIは、その発表後の続報はなく、現在も市販化には至っていませんが、そのカラーリングとデザインも相まってか往年の名車「トヨタ800スポーツ」を連想する人もおり、大きな注目を集めました。
2024年1月には、幕張メッセ(千葉市美浜区)で東京オートサロンが開催されます。ここで新しい魅力的なコンセプトカーの登場が期待されます。
気になるのは”目”のデザインです。
彫りこんで隈をいれた「歌舞伎顔」のようですが、彫り込まずにフェンダーにつながるパネル仕上げにされたほうが私的に良いのではと思いました。
ランプ配置はそのままで、埋め込みアグリーフェイスのほうが個人的に好みです。