レクサスは2023年10月19日に新型「LM」を発表し、発売は12月下旬を予定しています。
　
　国内ではレクサス初となるミニバンですが、フラッグシップモデルらしい豪華な内装も特徴です。

　LMは2019年4月に世界初公開された、レクサスブランド初のMPV（日本でいうミニバン）です。

　当初のラインナップで「L」の名称が用いられるフラッグシップモデルは、セダン「LS」、クーペ「LC」、SUV「LX」を用意されているものの、トヨタ「アルファード」や「ヴェルファイア」のような豪華なMPVは展開していませんでした。

　一方で、高級MPVをショーファーカーとして用いることの多いアジア圏へのニーズに対応するため、レクサス5番目の新フラッグシップモデルとして初代LMが2020年に発売。中国をはじめアジア各国で販売されていました。

　2代目となった新型LMでは初代の価値や存在意義をあらためて見直したといい、プラットフォームから内外装に至るまで一新しました。

　ボディサイズは全長5125mm×全幅1890mm×全高1955mm、ホイールベースは3000mmです。

　プラットフォームにはGA-Kを採用し、従来型比約1.5倍のボディねじり剛性向上を図るなど、体幹を強化しています。

　パワートレインは最大出力275馬力・最大トルク460Nmを発揮する2.4リッターターボエンジンに前後モーターを組み合わせるハイブリッドで、トランスミッションは6速ATを採用。駆動方式は4WDです。

　エクステリアは従来のレクサス車共通テーマ「スピンドルグリル」から、ボディ全体へと昇華させた新「スピンドルボディ」を採用。存在感と空力性能を両立させ、スポーティさを感じさせるデザインへと進化しました。

　フロントはハニカム状の意匠を組み合わせたロアグリルが特徴で、リアは真一文字のテールランプを採用するなど、高級感を感じさせる迫力のあるものとなっています。

　また、フラッグシップモデルとして、ショーファーカーとしてのニーズに対応させるためにインテリアの設えも極めて豪華に仕上げられている点も大きな特徴です。

　前席周りはレクサスのコックピット思想「Tazuna Concept（タズナ コンセプト）」を継承しながら、インパネからドアトリムまで連続したデザインを採用。

　縦方向の杢目パネルに直線基調のインパネが垂直に交差し、前後左右に広がりを感じる空間を演出しています。

　またステアリング周辺にスイッチなどを集約し、視線移動が少なく運転しやすい配置としています。

　日本仕様では後席を最重視した2列シート4人乗り仕様となっており、シート素材はレクサス最高級本革を採用。

　温熱部位を拡大させたシートヒーター、シートベンチレーションに加え、身体を押圧するリラクゼーション機能も装備されています。

　後席は、48インチの大型ディスプレイ付きパーティションを装備。前席とは完全に区切られていますが、パワーウインドウによって必要であれば前方を見渡せるようになっています。

　下部には500mlのペットボトルを6本収納できる冷蔵庫やアシストグリップ、傘立てなどを備えており、さまざまな用途に対応しました。

　ルーフは大型のオーバヘッドコンソールを装備し、コンソールサイドには電動シェード付きガラスルーフを備えています。

　また、エアコンやオーディオ、照明などを調整できるタッチ式のマルチオペレーションパネルを搭載し、左右シートそれぞれで独立して操作が可能です。

　なおインテリアカラーはソリスホワイトとブラックを用意し、モダンさとフォーマルさのどちらにも対応しています。

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　新型LMは「LM500 EXECTIVE」のモノグレード設定で、価格（消費税込）は2000万円です。