新興EVメーカーGLMの正体 製造しない自動車メーカー? その「強み」とは
日本のそうそうたる面々が参加するGLMの「開発体制」とは?
GLMは、「Made in Japan」の優れたEVを送り出すべく、元自動車メーカーの技術者を中心とした少数精鋭の開発チームが主体となり、日本の様々な企業と協力し、新型車の開発を進めています。たとえば「トミーカイラZZ」では、安川電機、オムロン、GSユアサグループ、ニチコンなど日本のトップ企業と共同開発を行っています。このように、日本が生み出した優れた技術が、GLMの最大の強みなのです。
今後、GLMでは、自社ブランドの展開だけでなく、自社ブランド車で培ったEVカーの技術を他社に提供するプラットフォーム事業も本格的に行っていくといいます。その第一弾として公開されたのが、旭化成とのコラボレーションで生まれたコンセプトカー「AKXY(アクシー)」で、「トミーカイラZZ」(EV)のプラットフォームとパワートレインを流用し、開発されています。これはあくまでコンセプトカーですが、将来的には、自動車メーカーや新たにEVカーに参入する企業を顧客としたビジネスへと発展していくものです。
いまはまだ小さな会社であるGLMですが、あのテスラが一気にEVメーカーの代名詞になるまで上り詰めたことは、誰しも記憶に新しいはず……。日本から、世界初のEVスーパーカーメーカーが誕生することも夢ではないかもしれません。
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提供:乗りものニュース
Writer: 大音安弘(自動車ライター)
1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。