なぜ「ガソリンスタンド」の屋根は平らが多い? 雨や雪はどうなる? 全国で平型ばかりの理由は?
雪が降っても大丈夫?雪かきをしているの?
そんな経営上での背景によって設計されている平らなガソリンスタンドのキャノピーですが、性能面でも優れたつくりになっています。
例えば、雨を逃す工夫が施されており、下から見上げてもわかりませんが、キャノピーの上側の面には穏やかな勾配が設けられています。
空から落ちてきた雨粒はその勾配によってキャノピーの中央や外側に集められ、配管から排水される仕組みです。
しかし、冬場になると積雪によって発生する雪かきなどはどのように対応できるのでしょうか。
特に北海道などの寒冷地では、積雪量も多いことから、対応方法が難しそうに思えます。

北海道のガソリンスタンドの担当者は、次のように話します。
「冬場は積雪が多いため、あまりにも積もってしまった場合は上がって雪かきをすることもありました。
しかし基本は自然に太陽光で溶けるような設計になっているので、屋根の雪かきは基本的には必要ありません。
北海道などでは、除雪効果を促すヒーターが屋根の内部に設置されている場合がほとんどだと思います。
そのため、滴った水が凍ることもなく、つららなどもできないような設計です。
高い屋根から落ちてきてクルマを傷つけることや、お客様に怪我をさせてしまうことなどもありません」
※ ※ ※
かつてのガソリンスタンドは、さまざまなスタイルがみられたようです。事務所建物が円形だったり、キャノピーがアーチ型だったり、なかにはキャノピーを設置しなかったりなど、様々な店舗がありました。
しかし、時代とともに店舗面積は小さくなり、デザインも画一化するようになりました。
また、最近ではキャノピーに夜間を明るく照らす水銀灯が省エネタイプのLED照明へ切り替えられている店舗も多いようです。
Writer: Peacock Blue K.K.
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