なぜ「ガソリンスタンド」の屋根は平らが多い? 雨や雪はどうなる? 全国で平型ばかりの理由は?
ガソリンスタンドの屋根は、日本のどの店舗をみても同じように平らに設計されています。冬場に雪が積もった際の雪かきが難しそうに見えますが、何か特別な理由があるのでしょうか。
ガソリンスタンドの屋根が真っ平らなワケ
日本のガソリンスタンドの屋根は、どの店舗のものを見ても同じように平らに設計されています。
冬場に雪が積もった際の雪かきが難しそうに見えますが、何か特別な理由があるのでしょうか。
この平らな屋根は「キャノピー」と呼ばれるもので、日本全国のどの店舗でも、ガソリンスタンドの上側には同じように平たい屋根のキャノピーが設置されています。
キャノピーは、雨や日光を遮ることで従業員の給油作業の負担を軽減するためのものです。
さらに、給油するときに燃料へ雨水などが入り込むのを防ぐ役割もあります。
しかし、そのキャノピーに当たった雨はどこへ行くのでしょうか。一般住宅のような切妻屋根でないので、水がキャノピーを伝って流れ落ちるとは思えません。さらに、寒冷地の店舗では、冬の雪下ろしはどうしているかも気になります。
もっというと、消防法などの何かしらの規定でこの設計に決まっているのかというと、そういったわけでもありません。
ガソリンは非常に引火性が高い危険物なので、ガソリンスタンドの建築仕様などは消防法で細かく定められています。
例えば、爆発炎上に備えて2m以上の防火が必要だったり、事務所のガラスは針金入りにしたりと、ガソリンスタンド施設を建設するときは建築素材や長さ、面積、耐火基準などを守らなければなりません。
もちろん、キャノピーもそうした規定の中でつくられています。たとえば、ガソリンスタンドの屋根は5、6mの高さが必要です。ただ、真っ平らでなければならないという、形状の規制はないのです。
ガソリンスタンドのキャノピーが水平である理由について、ある石油元売り会社は、以下のように話します。
「コストと設置するための時間を鑑みた結果、もっとも合理的であることが考えられます。
アーチ型のガソリンスタンドもなかには存在しますが、現在ではほとんどみられません。
また、水平のキャノピーにすることによって雨をしのぎやすいといったメリットもあります」
※ ※ ※
かたちを規格化することで大量調達を可能にし、材料費を下げるとともに制作期間の短縮化が図れます。さらに、運送や施工における過程も合理化できるというわけです。
とくに法的な規制がないため、日本でマイカーが普及しはじめた1970年代は、高度経済成長の波にのって、コメントにもあるアーチ型のキャノピーが流行していたといいます。
しかし、老朽化とともに、こうした原価の高いキャノピーは姿を消しつつあります。
またこのネタかい、何度目かな。揚げ足取りだが「、、、爆発炎上に備えて2m以上の防火が必要だったり、、、、」”防火”→”防火壁”ね、相変わらず誤記が多いな。あと、切妻型にしなくとも、雨はちゃんと処理できるよ。取材している割に、天井自体の形状とかの構造を理解していないらしい。記事内にもあるが、降った雪が小まめにお客に落ちてきたら困るでしょうが。貯める的な構造が無難なんですな(もちろん、ある程度溜まったら排除する必要は有る)。
もう20年くらい前かな、当時は実家の群馬(群馬だけどまったく雪と縁のない南東部)に住んで仕事してたんです。関東で超大雪の時があって、近くのガソリンスタンドの屋根が雪の重みで落ちて営業休止していたのを見ました。こんなことあるんだ?と驚きました。たぶん降雪地仕様ではなかったんですかね。