日産が次期「GT-R」みたいな実車を展示! 2029年登場か!? 斬新デザインの「ハイパーフォース」って何なの? 匂わせで分かるコトとは
2023年10月25日に世界初公開された日産「ハイパーフォース」。サプライズでのお披露目となりましたが、その見た目から「次期GT-R」と言われています。果たして本当に新たなGT-Rなのでしょうか。
ハイパーフォースは次期GT-Rなの? 分析してみた
ジャパンモビリティショー2023で世界初公開された日産「ハイパーフォース」。その後「名古屋モビリティショー」での展示を経て、12月8日から大阪で開催される「第12回大阪モーターショー」でも展示されます。
注目度が高いハイパーフォースですが、そのワケは誰もが「次期GT-R」をイメージすることですが、正式にはアナウンスされていません。
果たしてハイパーフォースは、次期GT-Rなのでしょうか。
東京モーターショー改めジャパンモビリティショーが閉幕してから約1か月が過ぎました。ここでは出展モデルを少し冷静になって分析してみたいと思います。
今回は日産が事前発表なくサプライズでお披露目したコンセプトカーがハイパーフォースです。
国内外メディアが「次期GT-R」のコンセプトモデルだと紹介しています。
ただ、日産はこのクルマを「次期GT-R」だと一言も語っていませんが、それを匂わすヒントはシッカリと語っています。
そのヒントをいくつか見ていきましょう。
(ヒント1)
「日産ハイパーフォースは究極のドライビングプレジャーを追求しながら、日常での快適性を兼ね備えた次世代の高性能スーパースポーツカーです」
現行GT-R(R35)のコンセプトは、いつでも、どこでも、誰でもそのパフォーマンスを体験できる「マルチパフォーマンススーパーカー」であり、その実現のために「究極のドライビングプレジャー」を追求しながら、進化・熟成が行なわれています。つまり、商品コンセプトは不変と言うわけです。
(ヒント2)
「最新技術による、圧倒的な走り」
歴代GT-Rを振り返ると、その時代で最も優れたメカニズムを採用。
第1世代(ハコスカ/ケンメリ)なら「S20」、第2世代(R32~R34)なら「RB26DETT+アテーサE-TS」、そして第3世代(R35)なら「VR38DETT+DCT+独立型トランスアクスル4WD」などが挙げられます。
ではハイパーフォースはどうでしょうか。
1000kWの出力を生み出す高出力モーターと全個体電池の組み合わせ、更に進化した電動駆動4輪制御技術(ADVANCED e-4ORCE)と、日産の経営ビジョンのひとつつ「電動化」の究極のカタチが提案されています。
(ヒント2)
「レーシングテクノロジーを採用した。最新の空力マネージメント」
R35 GT-R NISMOのエアロダイナミクスは空気抵抗を増やすことなくダウンフォースを引き上げる形状となっています。
この辺りは日産ワークス集団「NISMO」が長年培ってきたレーシングテクノロジーがリアルにフィードバックされています。
ハイパーフォースでは、NISMOレーシングチームと共同開発の空力設計で、フロントカナード、フロントフェンダーフリップ、リアウイング両端には可変式のアクティブエアロ(可変式の空力デバイスを採用。
その意味では7代目スカイラインの「GTオートスポイラー」以来)に加えて、空気の流れを制御するプラズマアクチュエーターと、最先端の技術が採用されています。
(その3)
「スポーツ走行と快適な長距離ドライブをこの1台で」
そもそもGT-Rは、GT(グランドツーリング)カーであるスカイラインにR(レーシング)の性能を注入したモデルです。
その考えは今でも不変ですが、R35の2014モデルからGTとRの比率を分けた事です。
要するに基準車ではGTの部分、NISMOではRの部分を際立たせたセットアップを採用しています。
ここに関しては開発責任者(当時)の田村宏志氏は、「本来は一本のベクトル、一本のソリューションでできれば最高ですが、値段的にも乗り心地的にもコイルバネを使っている以上は難しいです。フル油圧アクティブサスでなら何でもできるかもしれませんが、今は現実的ではありません」と語っています。
では、ハイパーフォースはどうなのでしょうか。
サスペンションとスタビライザーは走行中でも画面上で簡単に調整できる世界初(2023年10月現在)のシステムを採用しています。
それを活かし、サーキットなどで意のままにクルマを操りながら最高のパフォーマンスを発揮できる「Rモード」と、どこまでも快適に走れる「GTモード」の2つのドライブモードを設定。
要するにR35で採用されたセットアップスイッチ(トランスミッション/ショックアブソーバー/VDC)を統合した進化版と言うわけです。
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