ホンダが「新型プレリュード」を初公開! 伝統の「デートカー」22年ぶりの復活に衝撃走る! 栄華を誇った「スペシャリティクーペ」の軌跡とは

4代目で突如「スポーツクーペ」に転身するも……

 そんな3代目プレリュードも1991年9月に販売が終了し、同じタイミングで4代目へと切り替わります。

大きくコンセプトチェンジした4代目「プレリュード」
大きくコンセプトチェンジした4代目「プレリュード」

 3代目まではスペシャリティカーとして開発されていた同車ですが、4代目からスポーツクーペにコンセプトを大きく変更。

 全幅を1695mmから1765mmへと広げてスタビリティを高めた一方で、全長は4440mmと前モデルから20mm短くなり、スペシャリティカーらしい優雅な伸びやかさを抑えて運動性能を向上。

 また、機械式4WSが電子制御式へと変更された点もメカニズム面における大きな変化です。

 このように大きくコンセプトチェンジを果たした4代目ですが、当時は現在も続く「クーペ需要の低下」が顕著になりはじめた時期で、各社のスポーツクーペ全体的に売れ行きが芳しくありませんでした。

 また、ホンダにはプレリュード以外にも「シビック」や「インテグラ」といった、走行性能が高く人気のFFスポーツモデルが存在したことも影響し、4代目プレリュードは先代モデルほどの人気は得られず。1996年に販売終了となります。

 そして1996年11月にはプレリュードの歴史上において最終モデルとなる5代目が登場。

 コンセプトを改めてスペシャリティクーペに戻し、さらにホイールベースを延長することで、2ドアクーペというボディタイプでありながら車内空間に余裕を持たせることに成功しました。とくに後部座席の居住性が先代と比較し大きく向上しています。

 さらにインテリアにはラグジュアリー感を高めるデザインや素材を取り入れるなど、居室の快適性を高めた一方で、一部モデルでは引き続き4WSシステムを採用し走行性能の高いスポーツカーとしての魅力も兼ね備えました。

 しかしこの5代目モデルも、4代目同様にクーペ需要の低下という大波には逆らえず、2001年には3ドアハッチバッククーペのインテグラとのモデル統合という形で販売が終了となりました。

※ ※ ※

 今回、ジャパンモビリティショー2023で伝統の車名を蘇らせたプレリュード コンセプトが発表されたことで、約22年ぶりにラインナップ復活となるか大きな注目を集めています。

 ホンダは市販化に向け意欲的に開発を進めているといいますが、一体どのようなデザインや性能・機能を盛り込んで往年のデートカー人気再来となるか、今後の展開に注目です。

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1件のコメント

  1. ショーモデルのコンセプトより、見出しのモデルのほうがカッコよく見えるのは、私だけ?。

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