ホンダが「新型プレリュード」を初公開! 伝統の「デートカー」22年ぶりの復活に衝撃走る! 栄華を誇った「スペシャリティクーペ」の軌跡とは
「ジャパンモビリティショー2023」では、ホンダが伝統的な2ドアクーペ「プレリュード」の車名を蘇らせたコンセプトカーを発表し話題となりました。このプレリュードとは、一体どのようなクルマだったのでしょうか。
ホンダを代表する「スペシャリティカー」
2023年10月25日から11月5日まで開催された「ジャパンモビリティショー2023」では、ホンダが新型クーペのコンセプトカー「プレリュード コンセプト」を発表し大きな話題となりました。
このプレリュードとは、2001年まで販売されていたホンダの伝統的な2ドアクーペの車名となりますが、一体どのようなクルマだったのでしょうか。詳しく振り返ってみます。
プレリュードは歴代で一貫し、FFの駆動方式を基本としてきたホンダの2ドアクーペです。
初代がデビューしたのは1978年で、ABSや電動サンルーフなど、当時の最新技術が盛り込まれた画期的な一台として登場しました。
この初代モデルは発売以降何度かのマイナーチェンジを行い、1981年までに約31万台もの販売台数を実現。ホンダを代表するスペシャリティカーとして確固たる地位を築きます。
1982年には2代目が登場。
日本車では初となる4輪ABSを搭載したほか、クルーズコンピューター(後期モデルでは廃止)を装備するなど、初代同様に時代を先取った目新しい機能が豊富で、プレリュードという車種が先進的なモデルであることを強く印象づけました。
また、海外製スポーツカーのようなソリッドなデザインも好評で、とくに女性人気が高かったのも本モデルの大きな特徴。
当時、こうした女性人気の高い車は「デートカー」と称され、それによって男性からの人気も獲得していました。
この2代目モデルは1986年まで販売され、1987年には3代目にバトンタッチしています。
こちらも先々代、先代と同じくホンダを代表するスペシャリティカーとして開発され、世界初となる機械式4WS(前輪に加えて後輪も操舵する機能)を一部モデルに採用するなど、大きな進化を遂げ話題となりました。
また、デザイン面では「女性受け」が良かった先代のスタイリングを踏襲し、引き続きデートカーとして若い世代の支持を得ました。
当時はプレリュードに加えて日産「シルビア」、トヨタ「ソアラ」の3台がデートカーのトップの座を巡って熾烈な争いを繰り広げていましたが、現在ではその3台とも新車のラインナップからは消滅しており、当時を知る人にとっては非常に懐かしい情勢でしょう。
ショーモデルのコンセプトより、見出しのモデルのほうがカッコよく見えるのは、私だけ?。