斬新「踏ん張りシート」採用!? 36年落ちの「スバル車」が約450万円で落札! 角目4灯がカッコイイ“激レア”モデルが米に登場

アメリカのカーオークションサイト「Bring a Trailer」で、36年前のスバル車が高額落札されました。日本では販売されなかった激レア車だといいますが、どういったモデルなのでしょうか。

斬新すぎる「リアシート」がめちゃ楽しそう!

 2023年8月11日、アメリカのカーオークションサイト「Bring a Trailer」において、スバルの2代目「BRAT(ブラット)」が3万米ドル(約447万円)で落札されました。
 
 日本では売られていない激レアモデルですが、どのような個体なのでしょうか。

「えっ…!」 荷台に「座席」!? めちゃ斬新なスバル「BRAT(ブラット)」の「後部座席」[Photo: Ryanshelby/Bring a Trailer]
「えっ…!」 荷台に「座席」!? めちゃ斬新なスバル「BRAT(ブラット)」の「後部座席」[Photo: Ryanshelby/Bring a Trailer]

 Bring a Trailerは2007年に開設されたアメリカのオークショニアで、日本をはじめ、ヨーロッパや米国などのクルマを取り扱っており、戦前から現行のクルマまで幅広くオークションが開催されています。

 今回落札されたのは、1987年式のスバル「ブラット」です。

 ブラットは、スバルにかつてあった主力モデル「レオーネ」をベースに、北米で人気のピックアップトラックのスタイルに変えた輸出専用モデルです。

 1977年、初代レオーネの2ドアセダンをベースに誕生しています。

 トラックの荷台部分にも2名分の座席を設け4人乗りとすることで、北米では乗用車として扱われました。

 これは当時米国で行われていた、日本製ピックアップトラックを輸入規制するための高額関税を避ける狙いがあったといいます。

 レジャー用途での需要に着目し、スバルが他社に先駆け採用していた乗用車用の4WD機構を搭載したのも大きな特徴でした。

 1981年には、2代目レオーネ(ザ・ニューレオーネ)の2ドアハードトップをベースとした、2代目ブラットにモデルチェンジしました。

 今回Bring a Trailerに出展されたのもこの2代目ブラットで、グレード名は「GL」です。

 ボディサイズは、全長4425mm×全幅1635mm×全高1445mm、ホイールベース2446mmとコンパクト。

 最高出力73馬力、最大トルク94ポンドフィートの1.8リッター 水平対向4気筒OHVエンジンが搭載され、デュアルレンジ(副変速機)付4速MTと組み合わされます。駆動方式は「セレクティブ4WD」(パートタイム式)です。

 屋根にはツインのガラスルーフが備わり、ポップアップさせれば車内換気もできる構造になっていました。

 そして最大のみどころは、初代同様に設置された斬新な“リアシート”にあります。

 左右独立した樹脂製の座席はそれぞれ後ろ向きに設置され、2点式シートベルトが備わります。

 身体を支えるためのグリップバーも左右にあり、まるで遊園地のアトラクションのようです。

 北米市場ではこうした遊び心ある設計が支持され、コンパクトなサイズと相まって一定の需要を集めたといいます。

※ ※ ※

 今回カナダから出展されたブラットの走行距離計は、7万4000マイル(約11万9000キロ)。

 36年落ちの古い実用車ですが、エンジンや足回り、シルバーの車体色や赤い“BRAT”のストライプ、そしてビニールレザーのシート、インパネなどの内装まわりなど、いずれも非常に良い状態に保たれているようです。

 高額な3万米ドル(約447万円)で落札されており、その価値の高さがうかがえます。

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