ホンダ新型「プレリュード」初公開! 2ドアクーペの「スペシャリティカー」発売へ! “復活宣言”かつてのオーナーはどう思う?

2023年10月に開催された「ジャパンモビリティショー2023」では、ホンダが世界初公開した「プレリュードコンセプト」が大きな話題となりました。往年のプレリュードオーナーは、次期モデル登場についてどう感じたのでしょうか。

デートカーとしてバブル期に人気を誇った「プレリュード」

 2019年以来4年ぶりの再開となった「東京モーターショー」は、今回より「ジャパンモビリティショー」へと名称を変更して2023年10月に開催されました。
 
 ショー向けのコンセプトカーが数多く展示されるなか、クルマ好きから熱い視線を注がれた1台がありました。それが、サプライズで展示されたホンダ「プレリュード コンセプト」です。

ホンダが世界初公開した「プレリュードコンセプト」
ホンダが世界初公開した「プレリュードコンセプト」

 スペックなどは不明ながら、全長4500mm前後、全幅1800mm程度のサイズ感で、パワートレインはハイブリッド。ほぼ市販車のような完成度の高さを見て「元気なホンダ復活か?」と話題になりました。

 2025年にも新型「プレリュード」が発売されるのではないかと言われるなか、かつてのプレリュードオーナーはどう感じたのでしょうか。

 まず、プレリュードと聞いて、「いいクルマだったよ」と遠い目をしているのは、間違いなくアラフィフ世代でしょう。

 特に1980年代後半から1990年代初頭の好景気時代、いわゆる「バブル期」にクルマに乗っていた、またはクルマに憧れていた世代にとって、プレリュードは手が届く「スペシャリティカー」として絶大な人気を誇っていました。

 もともとは1978年に当時の「アコード」のエンジンなどを流用しながら、トランクが独立した形状のノッチバッククーペとして誕生。ただし当時はセダン全盛でアコードの影に隠れた存在でした。

 注目を集め出したのは、1982年に2代目になってから。初代同様ノッチバッククーペですが、「リトラクタブルヘッドライト」という武器を入手し、快進撃がはじまります。

 この頃から「いいクルマに乗るほどモテる」という風潮があり、バブル期へと続く好景気もあり、デートに最適なクルマとしてクーペが人気となりました。

 そしてリトラなプレリュードとしての完成形として、人気の高い3代目が1987年に登場しました。当時のホンダはF1チャンピオンドライバー「アイルトン・セナ」という絶対的なアイコンを手に入れ、F1ブームと相まって人気もピークに。

 プレリュードは、当時のフェラーリより低いと言われたボンネットや、世界初の機械式4WS(フロントタイヤの操舵と逆方向にリアタイヤが向く機構)の採用などによって高性能なイメージがあったことに加え、スタイリッシュでデートに最適、それでいて庶民でも手が届く価格の「スペシャリティカー」として、日産の「シルビア(S13型)」とともに、絶大な人気を獲得していました。

 しかし、4代目(1991年登場)はスペシャルティからスポーツへと突如路線変更し、これがまったくの逆張りでセールス的に不調に陥ります。

 追い討ちをかけたのがバブル景気の崩壊で、人々は「安定・真面目を良し」とするようになり、実用性の低いクーペよりも仲間とワイワイ乗れるミニバン全盛時代に移行。

 クーペブーム終焉の影響もあり、1996年には一旦生産中止の憂き目にあってしまいます。

 それでもプレリュード人気の復活を期すべく、1996年11月に再びノッチバックスタイルで5代目へモデルチェンジ。しかしクーペ不人気の波に飲まれ、2001年には生産が終了してしまったのでした。

 そんな経緯もあって、プレリュードの復活は、当時憧れていた世代にとっては驚きと賞賛を持って迎えられています。

 SUV全盛ではありますが、2000年前後に生産された旧車を好む一部の若者に人気になるなど、少しずつクーペにも光明が見えてきました。

 そんな流れを受けて誕生しそうな新型プレリュードは、今後の日本市場でどの程度受け入れられるか、非常に興味深い存在となりそうです。

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10件のコメント

  1. 20年ほど前に社会人になって初めて購入した車が中古の4代目プレリュードでした。
    小学生の頃からカッコ良いと思っていた車だったので夢が叶ったひと時でした。
    4代目になって路線変更、大型化が原因で売れ行きが低迷したという記事をよく見かけますが本当にそうでしょうか?
    実際乗っているとVTECのおかげで大人しく走っていると低燃費でありながらいざ走る時は高出力NAの気持ち良い吹け上がりが良かったです。
    復活するなら是非ガソリンエンジン車で復活して欲しいです。

  2. 今のホンダに本当に必要なのはソースもFR用プラットフォームもないのに根性論ありきでMTFR2.0LNAは当然だと記事にしたがるS2000でも北米中国のインテグラを名乗る偽物の5ドアファストバックでもなく
    「ノッチバックだろうがファストバックだろうがハッチバックではないリアドアのないボディこそがクーペ」という従来の定義に基づいた「正真正銘リアドアのないFFクーペの復活」なんだよなあ

  3. 買える買えないは別にして、このご時世にこのような車が出るのはとても嬉しい。
    価格はシビックe:HEVとタイプRの間くらい、もしくはタイプRと同等になりそうな気がする…
    400万超えは確実だろうなぁ…

  4. トヨタ顔…

    • トヨタのエンブレム付いていても違和感ない顔

  5. コマーシャルソングはゴダイゴでよろしく!

    • ゴダイゴのCMソングの中でもとくに名曲ですね

  6. なんか見たことあるフォルムだと思ったらアウディTTクーペね。

    こんな時代だから思いっきりホンダらしいノッチバッククーペにしてほしかったというか、たぶんデザイナーとか開発陣の中にプレリュードを知っている人が誰もいないのだと思うので、これが最大の不幸ですね。

  7. ホンダってほんとデザインがブレてるメーカーになりました😫
    新型車を発表すれば他車のパクリの様なデザインばかりで、まともなのは軽自動車だけなのか🤔

  8. 今のホンダはデザインがブレていて昔の面影はどこに😑 新型車を発表すれば他車のパクリの様な形ばかりで😫
    軽自動車だけが救いなのか❓️

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