歩行者に朗報!? 横断歩道を渡る際の「心強い味方」現る! 「ぴかっとわたるくん」って何者? 豊田市の交通安全施策とは
愛知県豊田市では「信号機の無い横断歩道」において新たな取組みを行っていると言います。どのような取組みなのでしょうか。
謎の「ぴかっとわたるくん」とは
2023年11月16日から19日にかけて愛知県・岐阜県でWRC世界ラリー選手権の最終戦「ラリージャパン」が開催されています。
そのメインエリアとなる豊田市では「信号機の無い横断歩道」において新たな取組みを行っていると言います。
今回のラリージャパン2023について、実行委員会 会長でもある太田稔彦豊田市市長は「ラリーを通じて交通安全の啓蒙に繋がればと思っています」と話しています。
そうしたこともあり、日ごろの交通安全について楽しく学び、考えるための「交通安全ひろば」が豊田市内に期間限定でオープンしました。
様々な交通安全に関わる展示が行われている中で豊田市の取組み「とまってくれてありがとう運動」というものがあります。
これは2019年に発足したもので横断歩道での歩行者優先の徹底を目的に、横断歩道を渡る歩行者側から一時停止してくれたドライバーに対して、会釈などで「ありがとう」という感謝の気持ちを示す運動です。
この運動を行うことで、「ドライバーが歩行者の存在に気づいているか」や「自動車が完全に停止したか」を確認する習慣が身につきます。
さらにドライバーは、本来一時停止する義務に対して、「ありがとう」の感謝を伝えられることで清々しい気持ちになり、止まったことが良かったという気持ちになり、「次回も止まろう」という行動に繋がっていくと言います。
またこの「とまってくれてありがとう運動」の一環として豊田市交通安全防犯課と豊田市交通安全市会議は、市内の14箇所に「ぴかっとわたるくん」という横断補助機を設置しました。
「ぴかっとわたるくん」は信号機の無い横断歩道に設置されるもので、歩行者がボタンを押すと「歩行者」「注意」「横断中」「とまってくれて」「ありがとう」という文字が掲示板に流れます。
「ぴかっとわたるくん」について担当者は、次のように説明しています。
「このぴかっとわたるくんは、豊田市道に設置されています。
設置時には管轄の警察に確認してもらっています。
信号機よりは安価に設置できるため、今後も増やしていき豊田市からこの活動を広めていければと思います」
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交通ルールでは「横断歩道における歩行者優先」を定めています。
本来、車両が横断歩道を通過するとき、横断しようとする歩行者がいる場合には、横断歩道の直前で一時停止し、通行の妨げをしないようにしなければなりません。
また、横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の手前で停止できるような速度で走行することが望まれます。
今回の「ぴかっとわたるくん」が全国の信号機の無い横断歩道に広がれば、より社会全体の交通安全に繋がることが期待されます。
良いアイディアだと思いますが、それでも止まらない車はあるでしょう
事故防止対策には、ゃはり厳罰化が必要だと思います。横断歩行者妨害は反則金1万円に上げ、人身事故の場合は禁固10年を原則とする等。