無料&100km信号なし! 大規模国道バイパス「名豊道路」2024年度全通へ 愛知‐静岡をつなぐ新ルート
愛知県の名古屋市から豊橋市へ至る国道23号バイパス「名豊道路」が、2024年度に全線開通する予定です。すべてつながると、70kmあまりの長い距離が、信号なしで走れるようになります。
残すは1区間のみ
国道23号バイパス「名豊道路」が、2024年度に全線開通する予定です。どのような計画なのでしょうか。
名豊道路は、愛知県内の名古屋市と豊橋市を結ぶ通行無料のバイパスです。全長は約72.7kmにおよび、その長い区間は知立・岡崎・蒲郡・豊橋・豊橋東の5つのバイパスで構成されています。
1972年に事業が始まり、現在までに総延長の約87%にあたる約63.6kmが開通。さらにこのうち31.3kmが4車線で整備されています。
名豊道路は立体交差で整備されていて信号がなく、名古屋側は名四国道(国道23号)と、豊橋側は潮見バイパス(国道1号)とそれぞれ接続しています。
名豊道路が全線開通すると、これらの道路を含めた名古屋市緑区から静岡県浜松市までの約100kmにおよぶ長い区間が、無料かつ信号なしで走れるようになる計画です。
現在、名豊道路で建設が進んでいるのは、蒲郡バイパス区間の蒲郡IC~豊川為当IC間9.1kmです。愛知県の蒲郡市と豊川市にまたがる国坂峠をトンネルでくぐるルートで、途中には金野ICが設置されます。
国土交通省中部地方整備局によると、この区間の開通により、国道1号の混雑緩和や蒲郡市街部の交通安全確保が期待されるといいます。
また、名豊道路が全線開通することで、愛知県内の自動車組立工場から三河港への自動車輸送が増加すると見込んでおり、道路沿線の工業団地の発展などとあわせて地域産業の活性化に寄与するとしています。
2023年9月から12月にかけては、すでに開通している区間を長期通行止めにして、建設を進めている区間との接続工事が行われました。今後も工事が順調に進めば、この蒲郡IC~豊川為当IC間は2024年度に開通する見通しです。
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