レトロ顔のダイハツ「ミラトコット」生産終了へ!「旧車テイスト」が魅力も、発売“5年”で歴史に幕! 後継モデルどうなる?
ダイハツは、2023年12月上旬をもって軽自動車「ミラトコット」の生産を終了すると正式に発表しました。
ダイハツのレトロ軽「ミラトコット」生産終了
ダイハツはベーシック軽自動車「ミラトコット」の生産を、2023年12月上旬をもって終了すると発表しました。
ミラトコットとは、一体どのようなモデルだったのでしょうか。
ミラトコットは、約5年前の2018年6月に販売を開始した5ドア軽ハッチバック(軽セダン)で、ダイハツのベーシックな軽自動車「ミラ」シリーズに属するカジュアルな一台です。
メインユーザーには若年女性および自動車のエントリー層を想定し、シンプルなデザインや柔らかい印象のパステルカラーを内外装に採用。
さらにダイハツは、ミラトコットをより女性の感性に寄り添ったモデルにするべく、同車の開発にあたり女性社員で構成したプロジェクトチームを結成。
想定ユーザー層に近いメンバーが企画から開発まで参画することで、ユーザー目線にあわせた使い勝手の良い装備やアイデアが盛り込まれたと説明します。
例えば、夏場において暑さや紫外線をカットするUV・IRカットガラスの採用や寒い時期に役立つ運転席・助手席シートヒーターなどが設定され、軽自動車としてはこうした装備が設定されることは比較的珍しいといえます。
そんなミラトコットは、背の高さを抑えた軽セダンならではのボディ形状でありながら、居心地の良い色使いを採用し、高い質感を実現したインテリアによって、長時間のドライブでも圧迫感を軽減。
スタイリングは水平基調で見切りの良いボディとし、運転のしやすさとともにファッション性を発揮できる優れたデザインが取り入れられたことで、想定ユーザー層だった運転初心者や女性・高齢層をはじめとした様々なユーザーから高い支持を集めました。
しかし今回、ダイハツは2023年12月上旬にミラトコットの生産を終了すると発表。販売店での在庫が無くなり次第販売を終了するといいます。
また、たとえ販売店在庫がある場合でも、ボディカラーやグレード、オプションなどを希望通り組み合わせることが出来ない可能性もあるといい、詳しくは販売店に連絡するよう案内しています。
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現在のところ、ミラトコットの後継モデルについては発表されておらず、このまま販売が終了した場合、ダイハツの軽セダンとしては同じミラシリーズの「ミライース」が残るのみとなります。
しかし軽トールワゴンにも目を向けると、ミラトコット同様にレトロなデザインや柔和なパステルカラーの採用が好評を獲得している「ムーヴキャンバス」が存在。
こちらは2022年に最新装備を取り入れた2代目モデルへと切り替わり、現在「ムーヴ」シリーズの中核をなすモデルへと進化しています。
こうしたことから、ダイハツのラインナップ上でデザイン性に秀でたお洒落な軽自動車としては、今後ムーヴキャンバスに集約されていくのかもしれません。