予約で走るタクシーは「安いハイヤー」? 都会と地方とで定義や実態は異なるのか
電話予約で走るタクシーは、ハイヤーとなにが違うのでしょうか。都会と地方とで異なるように見える実態、あるいは認識や定義について話を聞きました。
電話で呼ぶのはハイヤー? タクシー?
「タクシー」と「ハイヤー」はなにが違うのでしょうか。
一般的には「流し営業をするか否か」という認識かもしれません。東京都、神奈川県、埼玉県で両方の事業を手掛ける三和交通(横浜市港北区)も、同社において大きく具体的に異なる点として「タクシーは街中での流し営業を行いますが、ハイヤーは完全予約制です」と説明します。
法令上の定義としては、「タクシー業務適正化特別措置法」にて、タクシーは「一般乗用旅客自動車運送事業を経営する者がその事業の用に供する自動車でハイヤー以外のもの」とされ、ハイヤーは「運送の引受けが営業所のみにおいて行なわれるもの」とされています。
しかし実際のところ、地方においては、タクシーの「流し営業」はほとんど見られません。主要駅などのタクシー乗り場へ行くか、あるいは事業者に電話して呼ぶといった利用形態が多いのではないでしょうか。
タクシーを「電話して呼ぶ」ということは、「運送の引受け」が営業所などで行われているということになります。時間を指定するならば、予約ということにもなるでしょう。ハイヤーとなにが違うのでしょうか。