バス車内でぐっすり…「バス中泊」施設が話題! ボタン押し放題&車内放送もできる“斬新”宿泊スポットに反響集まる

路線バスの案内所とバス車両をリノベーションした宿泊施設「ばすてい」が、静岡県西伊豆町で開業します。SNSではどのような反響が寄せられているのでしょうか。

静岡・西伊豆に開業

 路線バスに泊まる、車中泊ならぬ「バス中泊」スポットが静岡県西伊豆町に誕生します。開業を前に、SNSでは早くも期待する声が上がっています。

「ばすてい」のバス車両(画像:小田急電鉄)
「ばすてい」のバス車両(画像:小田急電鉄)

 静岡県西伊豆町で、“バスと過ごす”をコンセプトとする宿泊施設「ばすてい」が2023年11月に開業します。

 築73年の東海バス旧宇久須(うぐす)案内所と、路線バスとして活躍した中型バス車両を一体的にリノベーションし、宿泊施設にしたものです。

 旧宇久須案内所は、1950年完成の木造亜鉛メッキ鋼板葺平屋建ての建物で、延床面積は71.90平方メートル(21.75坪)。かつて鉄道との直通乗車券を販売する「宇久須駅」として使われてきましたが、2022年3月31日に案内所としての役目を終えました。

 待合室だった場所は飲食できるダイニングルームに変身。内装の見た目はほとんど変わらず、木のベンチや、図書室のように本を自由に手に取れる書棚も復元されます。

 案内所のカウンターと事務室だった場所はキッチンに変わり、当時の名残ある空間で調理が可能に。また、食材を事前予約すると、地域の民宿や漁協の協力のもと海の幸を盛り込んだ食材セットが用意されます。

 倉庫などとして使われていた部屋は、浴室・トイレ・洗面などの設備とベッドルームに変わっています。

 バス車両は、東海バスが所有していた、いすゞ「ジャーニー」(初年度登録1999年)を再利用し、外観は、伊豆半島各地を走っていたかつてのレトロカラーに塗装されました。

 車内にはボックス席やベッドを設け、走るバスにはない「唯一無二の空間」に。さらに、運転席に座ってハンドルや行先表示ボタンを操作したり、車内放送を流したり、降車ボタンを何度も押すなど、普段の乗車時にはできないような体験ができるといいます。

 宿泊は1日1組貸し切りで3万4000円(税込。食事は別途)。定員は旧案内所2人と旧車両3人の計5人です。予約から現地でのチェックイン・チェックアウトの手続きはインターネットで完結します。

 この新しい宿泊施設についてSNSでは、「これは面白い」「バスとともに宿泊できるところがナイスな発想」「良いアイデアですね。頭割りすれば手頃な値段ですし」など、ユニークな発想に共感する投稿が並びました。

 また、「鉄道車両に泊まる宿は結構あるけど、バス泊増えそうですね」「廃車になってもこうして活躍できるのは素敵」「バス+ステイで『ばすてい』。うまいネーミングだね」といった、バスに泊まる体験に関心を寄せる人も多数。

 さらに、「行先表示がLEDじゃなくて方向幕だったらさらにワクワクしたかも」「宇久須駅無くなったんだ…」など、バス好きと思われる人の声も見られました。

「ばすてい」の宿泊予約は東海バスのウェブサイトで受け付けています。開業は11月17日の予定です。

【写真】「えっ…寝室!?」案内所やバス車内で過ごす斬新「バス中泊」施設を写真で見る(8枚)

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1件のコメント

  1. このバス、今は無くなった川崎製のいすゞバスだね

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