たまに見る「キュルキュル音」を鳴らしながら走るクルマ。何が原因? 修理しないとヤバい!?「謎の異音」の解決方法とは

「キュルキュル」と音を鳴らしながら走るクルマを時々見かけますが、あの音は何を原因としたもので、どうすれば音が収まるのでしょうか。

謎の「キュルキュル音」の原因は?

 時々、エンジン部分から「キュルキュル」と音を鳴らしながら走るクルマを見かけることがあります。
 
 あるいは「自分のクルマからキュルキュル音がする…」という人もいるかもしれません。
 
 あのエンジンルームから聞こえる「謎のキュルキュル音」は、一体何を原因としたもので、どうすれば音が収まるのでしょうか。

謎の「キュルキュル音」の原因は?(画像はイメージ)
謎の「キュルキュル音」の原因は?(画像はイメージ)

 気になる「キュルキュル音」の正体についてカー用品販売店の整備士に話を聞いたところ、以下の回答がありました。

「エンジン自体に問題があって異音が出るケースもありますが、走行可能な状態でキュルキュルと鳴っている場合なら『Vベルト(ファンベルトやVリブドベルトとも呼ばれる)』の摩耗が原因でしょう。

 Vベルトとはエンジンのパワーを伝えるための部品で、『プーリー』と呼ばれる回転するパーツに取り付けられており、プーリーが回転することでVベルトも回り、その回転運動がオルタネーターや油圧ポンプなど様々なパーツを動かしています。

 そして自動車に用いられているVベルトの多くはゴム製のため、長い間使用していると劣化し、キュルキュルと異音が生じるようになるのです」(カー用品販売店の整備士)

 また、とくに冬場は気温が低いため劣化したベルトが硬化しやすい時期だと言います。冬場になるとキュルキュルと異音を出しながら走るクルマを見掛けることが増えるのはそのためでしょう。

 このVベルトが劣化した状態で走り続けると、ますます劣化が進み、最終的にはベルトが切れてしまいます。Vベルトが切れるとエンジンの動力が自動車を構成する各部に伝えられなくなり、オーバーヒートを起こしたり発電できなくなったりします。

 もしも走行中にベルトが切れてしまえば大事故につながる可能性もあるため、もしキュルキュルと異音が鳴り出したら速やかにVベルトを点検し、劣化しているようであれば早めに交換しましょう。

 Vベルトの交換は、ディーラーや整備工場、カー用品店で行うことが可能。交換費用はVベルト代が5000円から8000円ほどで、作業工賃も同額程度になり、合計でだいたい1万5000円前後になるのが一般的です。そこそこの出費にはなりますが、安全に走行するためには必要な費用と言えます。

 また、長く乗っていて一度もVベルトを交換したことが無いクルマであれば、気づかずうちにベルトの劣化が進んでいる場合もあります。もしキュルキュル音がしなくても、点検の際には念のため確認しておくと安心でしょう。

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