トヨタ「bB」復活!? 新型「箱型“ワル系”コンパクト」発表! 「bB+コンセプト」の正体を担当者に聞いた

ジャパンモビリティーショー2023のトヨタブースにて箱型ボディのコンセプトカー「カヨイバコ」が出展されていますが、そのバリエーションのなかに懐かしい車名が付けられた「bB+コンセプト」という記載があるモデルがあります。なぜこのような記載が行われたのでしょうか。

トヨタ「bB」復活の兆しあり!? 担当者に聞いた

 トヨタは第1回「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー2023:JMS2023)」(以下、JMS2023)で、ハコ型モビリティのコンセプトカー新型「KAYOIBAKO(以下、新型カヨイバコ)」を初公開しました。

 箱型ボディで様々な使い方が提案されているモデルですが、どうモデルのバリエーションの中に、懐かしい車名を冠した「bB+コンセプト」と記載されたモデルが存在します。

 ではなぜこのような記載が行われたのでしょうか。今回は、カヨイバコを扱うトヨタの担当者に話を聞きました。

「bB+ CONCEPT」ですと…? 次期bBの可能性について担当者に聞いてみた
「bB+ CONCEPT」ですと…? 次期bBの可能性について担当者に聞いてみた

 カヨイバコは、「好きなときに・好きな場所で・好きなことができるモビリティの未来を目指して」をコンセプトにした、箱型ボディのコンパクトなバッテリーEV(BEV:電気自動車)です。

 カヨイバコのイメージ画像では、ビジネスからプライベートまで幅広いニーズに合わせて、さまざまな活用法が提案されています。

 利用イメージには白いボディをまとった配送仕様や移動販売など、ビジネス利用での提案、アースカラーをまとったボディに、アウトドア・キャンパー利用として提案されている画像が確認できます。

 そんななか、画像ギャラリーのひとつに夜の都会を背景にした黒いカヨイバコも紹介されています。

 ローダウン化や大径ホイールが装備された“ワルっぽい”バージョンとなっており、フロント中央部には「bB+CONCEPT」の文字が点灯していることが確認できます。

 bBといえば、かつてトヨタが2000年から2016年まで発売していたコンパクトハイトワゴンです。

 当時アメリカの若者で安価に手に入るバンを改造して乗る文化があり、それをヒントに誕生モデルです。こうした若いユーザー層を主なターゲットに見据えた戦略が支持され、デビュー早々から人気モデルとなっていました。

 ではなぜカヨイバコの提案にbBの名を称したモデルがあるのでしょうか。カヨイバコを担当するトヨタの担当者に話を聞きました。

 まず、bB+コンセプトのテーマについて以下のように話します。

「白いボディはビジネスなどオンの状態、もうひとつオフの状態であるキャンパー仕様で、さらに提案のひとつとして、bBコンセプトは“ワルな”スタイリング、そういった世界観でつくられました」

 公開されていた画像も夜の都会に馴染んだサイバーな雰囲気となっています。

 ではなぜ数あるトヨタ車のなかでなぜbBが選ばれたのでしょうか。

「今回JMS2023での社長のプレゼンのなかにもありましたが、『愛車』という部分をテーマに、カヨイバコは70%は我々でつくって30%はお客さまにカスタマイズしてもらうような仕様となっています。

 キャンパー仕様、配送仕様、移動販売車などさまざまな使い方ができ、より愛車にしてもらうというのがコンセプトです。

 そのなかのひとつとして“悪さ”という部分で、トヨタの持っている価値観、世界観のなかで『bBいいね』となり選ばれていました。

過去のbBを意識している部分としては、大径タイヤにローダウンという部分ですね。ただ実際にトヨタとしてローダウンモデルを出すのかはわかりませんが…」

 残念ながら、今回JMS2023の会場でbB+コンセプトの実車展示はありませんでした。実車展示がない理由について「特にない」との回答でしたが、実際に問い合わせや「bB+コンセプトはどこにあるの」など、すでに多くの反響の声が届いているといいます。

※ ※ ※

 では今後市販車として販売される可能性はあるのでしょうか。これについて担当者は以下のように話します。

「あくまでコンセプトカーなので社内でどのようになるかはまだ決まっていません。

 ですが今回JMSの反響次第、皆さまの応援でというところでお待ちしている次第です」

「担当としてはぜひやりたいと思っています」とも話しており、“bB復活”の未来はなくはないといえるかもしれません。

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