「信号が無い横断歩道」歩行者優先で止まるクルマは半数以下!? 停止率最高は「長野」 ワースト3はどの県?
JAFが「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」を実施し、2023年の結果を発表しました。全国平均で約半数のクルマが横断歩道で止まらないことが明らかになりました。
信号のない横断歩道での停止率 都道府県別の結果を発表!
JAF(日本自動車連盟)は2023年10月24日、「信号機のない横断歩道」における歩行者優先についての実態調査を全国で実施し、その結果を公開しました。
調査は、同年8月9日から9月20日(平日のみ)に、各都道府県で2箇所、全国合計94箇所において、信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両7087台を対象に実施されたものです。
調査方法は、JAF職員が横断歩行者となり、横断歩道の立ち位置や横断しようとするタイミングを統一して行われました。調査回数は1箇所50回の横断(合計100回の横断)としています。
今回の調査では、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止したクルマは3193台(45.1%)で過去最高となりました。
前年(2022年)の調査時と比べて5.3ポイント増加し、35都道府県で停止率が上昇するなど、増加傾向にありますが、その一方でいまだに約半数のクルマが止まらなかったという実態が明らかになっています。
なお、今回の調査で最も停止率が低かった都道府県は「新潟」。それでも停止率は23.2%となり、2020年の調査の平均停止率(21.3%)よりも高いという結果となりました。
次いで、佐賀(26.20%)、福井(26.70%)となっています。
それに対して、もっとも停止率が高かったのは「長野」の84.4%で、「石川」(76.40%)、「栃木」(74.80%)と続きました。
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交通ルールでは、「横断歩道における歩行者優先」を定めています。本来、車両が横断歩道を通過するとき、横断しようとする歩行者がいる場合には、横断歩道の直前で一時停止し、通行の妨げをしないようにしなければなりません。
また、横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の手前で停止できるようあらかじめ速度を落とすこともドライバーの責務です。
そして気を付けたいのが、前方を走行する車両が横断歩道で一時停止している場合で、歩行者の横断を優先している可能性があります。
交通ルールでも、横断歩道の手前30m以内では前方の車両を追い越し・追い抜きしてはいけないと定められています。
横断歩道の手前には道路標識や道路標示がありますので注意して運転しましょう。
また歩行者側も、横断歩道を渡る時はドライバーにその意思を伝えたり、無理な横断をしないよう心掛けたりと、お互いの安全を意識することが大切だといえます。
そもそも法律が現在の道路事情を反映しておらず、社会の非効率を招いているような気がします。車が止まれば、時間のロスとともに、CO2を多く排出します。のんびりした昭和の時代には極端な歩行者優先もよかったのかもしれませんが、車と人の効率のバランスが取れていない法律を改正し続けないのは行政の怠慢で、それを守るのが当たり前と言っている国民自体が馬鹿なような気がします。そういう効率とのバランスを考えないために、日本の労働生産性は韓国以下という悲惨な社会になりました。平均的に日本人のほうが韓国人より貧しいというようなことです。
歩行者と車の優先度合いを実態や効率性を考えた法改正をするべきでしょう。意味の少ない取り締まりには、訴訟で法律自体を違法化していかないといけないと思います。国の法律なんか、裁判で否定されて法改正を迫られるなんてことはいくらでもあります。国民が馬鹿だと、馬鹿な法律を守らさせ続けさせられることになります。