スバルのスポーツセダン「WRX」にMT仕様が存在!? 楽しい走りは健在だった! 本格スポーツ「WRX STI」とどう違う?
なぜ日本に現行WRXのMT車は存在しない?
そんな現行WRXのMT車ですが、なぜ日本に導入されていないのでしょう。
最大のネックと言われていたのは先進安全機能である「アイサイト」にまつわるもの。「日本で販売するにはアイサイトが必須だが、MTだとスバルが理想とするアイサイトを組み合わせられない」ということでした。
しかし同じスバルのスポーツカーである「BRZ」には、2023年秋の一部改良で日本仕様にもMT車にアイサイトが搭載されることとなり、北米向けWRXのMT車にも2024年モデルから搭載するとアナウンスされました。
これによって技術面の問題はクリアになり、国内販売に向かって大きなハードルは乗り越えたといえるでしょう。
もうひとつは従来のWRXのMT車とのイメージのギャップです。
従来のWRX STIの特徴だった高回転が鋭い300psオーバーのエンジンやDCCD式AWDは現行WRXのMT車には採用されておらず、従来のWRX STIユーザーからするとそこに物足りなさを感じるかもしれません。
しかし筆者は、「とはいえ、MTがないよりはあったほうがずっと嬉しいと」考えます。スバル好き、WRX好きの人もそう考えているのではないでしょうか。
ちなみに、オーストラリア仕様やタイ仕様など、海外向けのWRXには“右ハンドル×MT”のWRXがあります。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
案の定アメリカネタ
電動パーキングブレーキなんて要らんわ。レバーでワイヤー引っ張れば済むのに、無駄な金をかけよって。