クルマの「ボディカバー」なぜ最近見ない? 愛車を守るアイテムだけど… メリット・デメリットはなに?
愛車を守るためにボディカバーを使用しているケースがありますが、近年では以前ほど見かけなくなりました。どのような理由があるのでしょうか。
ボディカバーを使用する目的とは?どんなメリットデメリットがある?
屋外駐車場を見るとボディカバーを使用するクルマを見かけます。
最近では昔ほどボディカバーを使用するクルマが減っているようですが、どのような事情があるのでしょうか。
ボディカバーを仕様する目的とメリットとしては、いたずらや盗難・紫外線や熱を防ぐ点が挙げられます。
クルマを屋外に保管する場合、なにも対策せずに置いていると様々な外的要因を受けるのは避けられません。
特に直射日光によるダメージは想像しているよりもかなり大きく、ボディ塗装の劣化によって色落ちしてしまったり、車の内装についてもダッシュボードやシートが色抜けやひび割れが起きたりします。
愛車を守るためのアイテムとしてはホームセンターやカーショップで簡単に入手できて、使用方法に関しても誰でも理解できるような簡単なものです。
一方で、近年ではボディカバーを使用する人は減少しているようです。
ボディカバーを使用する人が減少している理由について、首都圏内のカー用品店の担当者は次のように話します。
「ボディカバー自体が直射日光などで劣化すると、カバー上に雨で水たまりができた際に中に染み込んでくることがあります。
そのため、かえってクルマの汚れになる可能性もあります。
また、ボディカバーは広げたりしまったりするのが大変でカバー自体を洗うことが大変になります。
そういった事情もあり当店では昔に比べると取り扱う量は減りました」
他にも、ボディカバーは使用方法を間違えてしまうと車にキズがついてしまうという面もあります。
理由としては何度も使用しているとボディカバー自体に汚れが付着してしまい、ボディカバー内部に入っている砂などがクルマにキズをつけるケースも少なくありません。
他にもボディカバーを車にかける際にはどうしても擦れてしまうため、摩擦によるダメージが何度も蓄積されると最終的にはクルマのボディに艶がなくなります。
このような理由からボディカバーを使用する人が減っているのに加えて、そもそもボディカバーを毎回付け外しするのが面倒との声も多いようです。
※ ※ ※
ボディカバーの使用者が減少した理由のもうひとつとしてクルマの塗装技術向上が挙げられます。
ひと昔前までは直射日光による塗装の色落ちなどが目立ちましたが、近年では製造されてから10年程度では塗装の色落ちが少なくなりました。
加えて簡易コーティング剤が一般的に普及したこともあり、もともとボディカバーを付けるような車好きの人が自分で定期的にコーティングするようになったのも大きいようです。
簡易コーティング剤はスプレータイプのものも用意されているため、時間や手間も少なくて済みます。
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