ガソリンとクルマの「相性」はある? ガソリンブランドごとの品質のちがいは?
「混ぜない」ことが重要?
ENEOSブランドのハイオクガソリン「ENEOSヴィーゴ」を販売するJXTGエネルギーに、その特徴を聞きました。
――ENEOSのハイオクにはどのような特徴がありますか?
洗浄剤により、エンジン吸気面の汚れをきれいにする効果があります。一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物といった排気ガス中の規制成分を最大10~30パーセント低減するほか、加速性も向上します。洗浄剤の添加量は他社製品よりも多いです。
――特に合うクルマ、相性の悪いクルマはありますか?
相性という点はなく、どの車種にも使っていただければと思います。ただ、レギュラーガソリンなど、ほかのガソリンと混ざると期待通りの効果が得られません。
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ハイオクガソリン「Shell V-Power」を販売する昭和シェル石油にも、その特徴を聞きました。
――昭和シェル石油のハイオクにはどのような特徴がありますか?
「Shell V-Power」は、F1に参戦する「スクーデリア・フェラーリ」と共同開発したものです。使えば使うほど、エンジン内を洗浄し保護することが特徴で、おクルマをより大事に乗られたい方におすすめします。
――特に合うクルマ、相性の悪いクルマはありますか?
特定の車種に相性の良し悪しがあるということは聞きませんが、たとえば初めて使った際は、エンジン内部にそれまでのガソリンのスラッジ(編注:ガソリンやオイルが固まってドロドロになったもの)がたまっているなどして、「Shell V-Power」の機能も低減されます。3回くらい継続的に給油していただければ、エンジンを洗浄し保護する機能が発揮され、エンジン本来の性能が回復します。
また全般的な話ですが、ハイオク仕様車はレギュラーガソリンを使っていても本来のエンジン性能が発揮できませんので、ハイオクを使っていただきたいですし、レギュラー仕様車に使った場合も、エンジンをきれいにする効果により本来の性能を回復させることができます。
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ハイオクガソリンには洗浄剤や添加剤のちがいや、その配合のちがいはあるものの、クルマとの相性という点は、一概には言えないようです。ただ、ほかのガソリンと混ざったり、最初に給油したりしたときには機能が低下することもあるとのこと。継続的な給油により効果が発揮されることも、特定のブランドが選ばれる理由なのかもしれません。
【了】
提供:乗りものニュース