なぜトラックは「合流車線」で駐停車? 違反じゃないの? 危険な場所でもドライバーが語る「やむを得ない事情」とは
なぜ合流車線・付加車線で停まっているトラックは取り締まれない?
トラックドライバーに関しては、「物流の2024年問題」が課題となっています。
2024年4月からトラックドライバーの時間外労働は960時間が上限とされ、改正改善基準告示が適用されるのです。
近年、急激に増加しているインターネットショッピング利用の影響でトラックドライバーが過密スケジュールをこなしているとも言われています。
実際に長距離トラックのドライバーA氏は次のように話しています。
「本来であれば大型トラックが停められる場所で休憩するのが理想というのはほとんどのドライバーが理解していると思います。
ただしSA/PAなどでは駐車マスが満車だったり、停められるスペースがないためやむを得ないこともあります。
また荷主から指定されている納品時間を考慮すると道中で休息せざるおえないという事情もあるため、一概に解決出来る問題ではないと思います」

同じく長距離トラックドライバーB氏は次のように話しています。
「ドライバー自身も布団で寝たいのは山々です。
しかし、出発地から目的地の距離と時間、そして高速料金のコストなど様々ことを加味すると移動の途中で休息することになります。
その移動の途中にトラックが停められる場所があれば良いのでしょうが、結果的に様々な要因から路肩に止めることになるのでは無いでしょうか」
※ ※ ※
ドライバーが連続して運転できる時間は、最大4時間と定められています。
運転開始から4時間以内、もしくは4時間が経過した直後に、クルマを停めて30分以上の休憩を取らなければいけないことになっています。
そのため、どこかでクルマを駐停車しなければいけないのですが、あえて危険な合流車線を選ばずに済むような体制を整えていく必要があるといえるでしょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。













