トヨタ新型「スポーツセダン」実車展示! 漆黒ボディがカッコイイ「ミライスポーツ」が走った! “初回展示”からの進化点とは

開発中のFCEV(燃料電池車)であるトヨタ「MIRAI SPORT CONCEPT(ミライ スポーツ コンセプト)」が2023年9月8日から3日間開催された世界耐久選手権 富士6時間耐久レースで走行しました。どのようなクルマなのでしょうか。

新型「ミライ スポーツ コンセプト」が走った!

 2023年5月に開催されたスーパー耐久シリーズ第2戦・富士24時間耐久レースでトヨタは、「クラウン セダン(FCEV)」とともに「MIRAI SPORT CONCEPT(ミライ スポーツ コンセプト)」を初公開しました。
 
 今後はクラウン セダンがフォーマル需要を賄う事から、同じFCEV(燃料電池自動車)の「MIRAI」はよりパーソナルな方向にシフトさせる必要があり、このMIRAI SPORT CONCEPTはその提案の一つと言うわけです。

初披露時から改良された「MIRAI SPORT CONCEPT」
初披露時から改良された「MIRAI SPORT CONCEPT」

 開発メンバーは「2代目は『クルマとしていいね』を目指して開発したものの、残念ながら“給電のクルマ”と言うイメージが強いです。そこでエコなのは当たり前、“その先”を目指したのが、このMIRAI SPORTになります」と語っています。

 とはいえ、現時点では正式な開発のGOサインは出ていませんが、「ユーザーにモノを見せて、反応を知りたい」という考えで展示を行なったと言います。

 ちなみに車両の横には、MIRAI SPORT CONCEPTの「CONCEPT文字をユーザーがシールで隠すと市販化出来る!?」という市販化応援パネルが置かれていましたが、連日「CONCEPT」の文字はすぐに消えたと言います。

 このMIRAI SPORT CONCEPTは富士24時間耐久レースが終わった直後にフランスに空輸され、ル・マン24時間耐久レースのHYDROGEN VILLAGE(水素村)に展示。

 フランスでは日本以上にMIRAIが走っているため、多くのクルマファンが車両を興味深くチェックしていたことに加えて、開発者にも様々な質問をしていたのを筆者(山本シンヤ)も現場で確認しています。

 そんなMIRAI SPORT CONCEPTが、2023年9月8日から10日にかけて行われたWEC富士6時間耐久レースで再び展示されました。

 筆者はてっきりル・マンから凱旋帰国した車両の再展示だと思っていたのですが、開発者に話を聞くと「ル・マンに持っていったクルマではなく、様々なアップデートが行なわれた2号車です」とのことでした。早速チェックしてみると、当初見たものとは結構違います。

 エクステリアでは、専用デザインの前後バンパーは更なる作り込みが行なわれ、面の精度が上がりより表情が豊かになっています。

 ちなみにノーマルモデルより好評なフロントグリル周りの意匠はそのままに、冷却性を高めるために開口面積を拡大。冷却は空気を入れる側だけでなく抜く側も重要なので、合わせてカーボン製ボンネットにはダクトが追加されました。

 リアがカーボントランク&リアスポイラー、ダーククロムエンブレムに加えてSARD製のウイングが追加されています。本体は「GR86」用(ウイングの中でも落ち着いたデザインを探したらコレだった)ですが、ステーはMIRAI用のワンオフで製作したそうです。

 マッド・スティール(「GRカローラ・モリゾウエディション」で採用)のボディカラーは変更ありませんが、ボディサイドに貼られたステッカーが艶ありの黒から艶消し黒へと変更。より現実的なディテールになっています。

 インテリアはドアの開閉がNGだったので窓越しに見ただけですが、前作と同じスポーツシートに変更されている以外は大きな違いはありません。個人的にはエクステリアとの繋がりを感じる専用のステアリング/メーター表示などがあると、よりクルマとしてのバランスは上がるような気がしました。

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4件のコメント

  1. ミライ、最初からこのスタイルで発売すれば、きっと売れたのに・・。
    お金があれば欲しいと思いました。

  2. 水素の供給が簡単なら欲しかった車です。
    どんなに品質upさせても、水素ステーションが現状なら売れないだろう。
    勿体ないからPHEVかEVバージョンを販売して欲しい。

  3. 大阪市内で法人役員車の専従ドライバーをしています、加速感や走行時の静かさ足回りの安定性は素晴らしいものがあり、水素チャージのステーションもまだまだ少ないですがガソリンの高騰化に比べ満タンチャージで約5,000円程度で400km〜450km走行が可能 緊急自動ブレーキはブレーキを踏んでいても1メートル以内でいきなりブレーキロックされビックリしました、もう少し安ければ個人的に欲しいクルマの1つですね…

  4. バブル時代に憧れた子供がいつかと思って造ったデザイン、巷にエセ暴走車が増えてきた。
    他車に圧をかけるデザインが増えすぎだし、EV無音で傍に来られると怖いわ!

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