まさかの「斬新すぎる標識」あった!? トンネル壁に突如出現! 新東名で採用の「実体のない標識」とは
従来の案内標識とは異なる方法で情報をドライバーに伝える“仕掛け”が、新東名高速の一部のトンネルに設置されています。どのような仕掛けなのでしょうか。
トンネルの壁面を活用
道路の案内標識というと文字や図を平らな板に大きく書いたものを想像しますが、新東名高速のトンネルには、そのような従来の標識と大きく異なるスタイルの“仕掛け”が存在します。どのようなものなのでしょうか。
新東名は、既存の東名高速に並行して、神奈川県の海老名南JCTから愛知県の豊田東JCTまでの約253kmを結ぶ高速道路です。
これまでに海老名南JCT~新秦野IC間(約21km、神奈川県)と、新御殿場IC~豊田東JCT間(約207km、静岡県~愛知県)、そして東名と新東名を結ぶ清水連絡路と引佐連絡路(いずれも静岡県)が開通しています。
そのうち神奈川県内の伊勢原大山IC~新秦野IC間には、先述したユニークな“仕掛け”が設置されています。
トンネルを走っていると、「出口1.4km」などの白く大きい文字が天井部で点滅しています。
これは、トンネルの壁面で白い字が光っているのではなく、側面の投影機から投影されているのです。
なぜ、従来の標識スタイルではなく、スクリーンのようにトンネルの壁に文字を投影する形を採用したのでしょうか。
NEXCO中日本によると、この仕掛けの狙いは「漫然運転の防止」とのこと。カーブや勾配が比較的緩く設計されている新東名は快適に走りやすい反面、変化に乏しい点が挙げられます。特にトンネル内は同じ景色が延々と続くため、あえて“変化球”を用意しているのです。
この区間を走る際は、高速道路の最新かつちょっとした工夫を楽しむのも良いかもしれません。
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新東名は、神奈川と静岡の県境にまたがる新秦野IC~新御殿場IC間約26kmが未開通区間として残っています。
当初、この区間の開通予定は2020年度とされていましたが、トンネル工事が難航するなどで2度にわたり延期され、現在は2027年度を目指して建設が進行中です。ここができると、神奈川から愛知までの全線が開通を迎えることになります。
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