山陽道上りは11日夜に通行再開 下りは引き続き「中国道へ迂回を」 トンネル火災で「甚大な被害」
2023年9月5日に発生したトンネル火災の影響で、山陽道の播磨JCT~赤穂IC間は今も通行止めが続いていますが、このうち上り線(神戸方面)は11日夜に通行止めが解除される見通しです。
播磨JCT~赤穂IC間で通行止め続く
NEXCO西日本は2023年9月11日、通行止めが続く山陽道の播磨JCT~赤穂IC間のうち、上り線(神戸方面)は11日夜に通行止めを解除すると発表しました。
しかし下り線は通行止めが続くとし、中国道などへの迂回を呼び掛けています。
2023年9月5日深夜1時頃、山陽道の下り線(岡山方面)を走っていたトラックが、尼子山トンネル(延長592m)で出火しました。
消防庁のまとめによると、火は5日20時過ぎに鎮圧、6日17時半に鎮火。8人が搬送されたほか、後続車含め33台が巻き込まれ、うち23台が焼損しました。
NEXCO西日本によると、上り線は11日夜間に通行止めを解除する見通しですが、一方で下り線のトンネルは、コンクリート表面の剥離や照明の焼損などを確認するなど損傷は甚大であり、通行止め解除まで「相当の期間を要することが想定される」とし、中国道や国道などへ迂回するよう呼び掛けています。
ただ、国道2号は通常時に比べ交通量が倍近くに増えており「大変混雑している」といいます。
中国道も交通量は増えているものの、まだ余裕があるため、できるだけ中国道を通るよう協力を呼び掛けています。
山陽道と中国道が並行する神戸JCT~山口JCT間の場合、山陽道経由の所要時間は約4時間40分ですが、迂回ルートとなる中国道経由は約5時間40分です。
なお、国道250号は混雑回避のため、迂回路としての利用は控えてほしいそうです。
NEXCO西日本は「引き続き、1日も早い復旧に向けて関係機関などと連携し対応を進めていく」としています。
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