ホンダの「小さな高級車」がスゴい! 豪華すぎる内装採用の上質コンパクト「フィット」4代目モデルの特徴は?

ホンダの小型車「フィット」は、単なる装備差によるグレード構成とは異なるタイプ設定がなされています。そのひとつとして「小さな高級車」といえる豪華な仕立ての仕様が用意されるなど、多彩な設定となった理由について紹介します。

ユーザーの求める「多様性」に対応した4代目「フィット」

 ホンダの小型車「フィット」は、2020年登場の現行型で4代目。グレード体系を見直し、単なる上下関係ではないラインナップとしたのが大きな特徴です。
 
 多彩な構成のなかには「小さな高級車」というべき、豪華内装の仕様も用意されています。

座り心地も「ふっかふか」! 形状まで贅沢な専用設計! フィット「LUXE」の豪華すぎる本革シート内装
座り心地も「ふっかふか」! 形状まで贅沢な専用設計! フィット「LUXE」の豪華すぎる本革シート内装

 フィットは、ホンダを代表するモデルのひとつといえるコンパクトカーです。

 初代は2001年に誕生。広い室内とスポーティなフォルムを両立させ、独自のセンタータンクレイアウトによる多彩なシートアレンジや、優れた環境性能を誇るなど、従来のコンパクトカーの概念を変える画期的な1台としてデビュー早々に支持を集めます。

 4代目では、歴代モデルが培ってきた環境性能や広い室内がもたらす実用性の高さといった、機能面での特徴を継承。

 さらに調査の過程で、ユーザーが潜在的に求めている「リラックス」「癒し」といったニーズにも着目し、「心地よさ」を新たな提供価値として掲げました。

 具体的には、水平・直線基調でシンプルなインパネ造形による視界の良さ、シート設計の見直しによる快適性の向上、2モーターハイブリッド「e:HEV」の採用などによる快適な乗り心地の提供などで実現させています。

 そして“心地よさ”の価値の一貫として、4代目フィットには、内外装の仕立てなどが異なる5つのタイプを用意していました。

 2020年刷新当初の構成は、シンプルながら仕立ての良さを感じさせる基本タイプの「BASIC(ベーシック)」、ナチュラルなテイストでさりげなく上質な「HOME(ホーム)」、従来のスポーティグレードとは異なる、新たなアクティブなイメージを持たせた「NESS(ネス)」、SUVテイストを加えた「CROSSTAR(クロスター)」、そして大人のユーザー向けにドレスアップした「LUXE(リュクス)」というラインナップです。

 なかでもLUXEは、ベーシックなクルマのイメージが強いコンパクトカークラスでは異例の「小さな高級車」というべき豪華な仕様となっているのが特徴となっています。

 室内はキルティングパーフォレーション本革シートを採用。ブラウンとブラックの2トーンカラーにコーディネイトされ、立体造形の専用シート形状と相まって、他の4タイプとは異なる独自のインテリアの雰囲気としています。

 また外装の要所にはプラチナ調のクロームメッキ加飾を施し、上質な専用デザインの16インチアルミホイールを備えるなど、見た目にもさりげない高級感を高めています。

 ただし2022年10月に実施したマイナーチェンジで、シンプルなブラック単色の本革シートを標準タイプとし、専用シート形状を持つキルティングパーフォレーション本革シート内装(内装色もライトブラウン単色に変更)をオプション設定とする仕様変更を受けています。

 小さな高級車といえるフィット LUXEの消費税込み価格は、ガソリンモデル(FF)219万3400円から、ハイブリッド)モデル(e:HEV/4WD)271万8100円まで。

 フィット HOME(186万3400円から242万2200円)と比べ価格差は30万円前後に留まり、豪華仕様を考えれば決して割高とはいえない設定も特徴といえます。

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