助手席前にある「ナゾの収納」 何に使う? 名前の由来は「意外と謎」意見も… 「グローブボックス」の“存在”に反響集まる
運転席から届きそうで届かない絶妙な位置にある、クルマの「グローブボックス」。いったい何のためにあるものなのでしょうか。
「グローブボックス」の機能自体も時代と共に変化
多くのクルマの車内には、助手席の前にフタのついた収納が装備され、一般に「グローブボックス」と呼ばれています。
クルマユーザーにはごく当たり前の装備のようでも、SNSなどでは「謎の収納」という声もあり、様々な意見も寄せられているようです。
助手席前の収納であるグローブボックスについて、名称の由来には諸説あるようです。
スイッチひとつでエンジンがかかる現代とは異なり、始動に際し運転助手がクランク棒を回す必要があり、その作業の際に装着するグローブ(手袋)を収める場所だったという説がひとつ。
もうひとつは、木のステアリングホイールで重たいハンドルを回していた時代に、ドライバーが滑り止めとして使用していたドライビンググローブを収納する場所という説があり、こちらも有力だとされています。
いずれにせよ、クルマを知る人にとってグローブボックスの名称自体は一般的だと思われがちですが、一方で免許を保有しない人や初心者、そしてクルマを所有しない人などにとっては「謎の収納」だとの声もあるようです。
その理由として、近年のモデルではやや奥まった位置にあり、運転席から手を出しづらいばかりか、助手席に人が乗っている場合には開けるのも困難な場合もあるとされています。
若いユーザーを中心に、カーシェアやレンタカーでたまにクルマを使うような人にとっては、結局一度も開け閉めしないままのケースもあるといいます。
SNSなどでは「そんな事も知らない人などいない」「車検証入れるところに決まってる」と、グローブボックスは一般常識であると強硬に主張する人もいます。
一方で「東京都心ではクルマを買わない家庭も多く、子どもの頃から今までクルマと関わっていない人にとっては、確かに“謎”かもしれない」と理解を示す意見も見られ、その反応は様々です。
さらに「なんでグローブボックスって呼ぶんだろうと思ってた」など、由来を知らないまま過ごしてきた人も一定数いることをうかがわせる意見も見られます。
加えて、近年の軽自動車などは室内を極限まで広げるため、その分グローブボックスの収納スペースが減っているという指摘もあり、「昔は車検証入れが入ったのに、最近のクルマは入らないケースも」「車検証入れも(取扱い説明書が増えて)分厚くなったからシート下の収納に入れてる」と、その利用方法についても変化しつつあるようです。
このように、一般常識とされているクルマの機能や装備でも、その名称の由来については知らないというケースや、かつての機能が失われているケースも見られます。
改めて自身の「常識」について再確認してみる必要があるのかもしれません。
また以前に書いた記事の再放送ですか?