1850馬力の“V12”搭載!? 新型「“肉薄”スーパーカー」初公開! ターボも“4つ搭載”の爆速すぎる「オーロラ」米に登場

2023年8月16日、ゼンヴォ オートモーティブ(Zenvo Automotive)は、モントレー・カー・ウィーク2023で、ハイブリッド・ハイパースポーツ「オーロラ」を初公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。

1850馬力・1400Nm超え…新型「“肉薄”スーパーカー」爆誕

 2023年8月16日、デンマークの新興自動車メーカー、ゼンヴォ オートモーティブ(Zenvo Automotive)は、アメリカ・ぺブルビーチで開催されたモントレー・カー・ウィーク2023で、ハイブリッド・ハイパースポーツ「オーロラ」を初公開しました。

極限まで削ぎ落とされた斬新ボディ…ゼンヴォ新型「オーロラ」
極限まで削ぎ落とされた斬新ボディ…ゼンヴォ新型「オーロラ」

 オーロラは、スペインのマネージング・コンポジット社(Managing Composites)と共同開発したカーボン・コンポジットモノコック構造をベースに、ドイツのマーレ社(MAHLE)が開発した6.6リッターV型12気筒クワッドターボエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを車両のほぼ中央部に搭載。

 つまりミッドシップレイアウトで、そのシステム最高出力は1850馬力、最大トルクは1400Nm(推定)と途方もないエネルギーを発生します。大排気量でありながら、9800rpmまで回るというのも驚異的なポイントです。電気だけで走れる距離は最長35kmです。

 目的に応じて選べる仕様は、サーキット向けで後輪駆動の「アジル(Agil)」とグランドツーリング向けで全輪駆動の「トゥール(Tur)」の2タイプ。ボディサイズは仕様によって若干異なり、全長が4819~4836mm、全幅が2020mm、全高が1097~1117mm、ホイールベースが2800mm。車両重量は1300kg~1450kgとなっています。

 アジルは、大型リヤウイングなどサーキット走行において強力なダウンフォースを発揮する設計で、インテリアも無駄がそぎ落とされ、カーボンシャシーが露出。車両重量はわずか1300kgほど。驚異的な軽さを実現しています。

 一方、トゥールはエアロダイナミクスと美しさを高次元で融合し、0-62mph(0-100km/h)加速は2.3秒、最高速度は280mph (約450km/h)に達します。

 これだけのハイパフォーマンスを実現しながら「特定のスペックやラップタイムは追い求めていません」と説明するのはゼンヴォ オートモーティブの会長兼CCOのイェンス・スベルドラップ(Jens Sverdrup)氏。「イノベーションと既成概念にとらわれない考え方がプロセスの鍵でした。それぞれの要素をバランスさせながら、妥協することなく、最高峰のハイパースポーツへと押し上げる。これはある意味、デンマーク的なアプローチだと言えるかもしれません」

 アジルとトゥールそれぞれ50台限定で、生産開始は2025年、デリバリーは2026年からの予定です。

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