えっ! トヨタ vs 日産の象徴「BC戦争」ってナニ!? もはや覚えている人も少ない? 「コロナ」vs「ブルーバード」熾烈な戦いとは
ブルーバードの歴史で屈指の名車、「910型」でBC戦争に再勝利
コロナとブルーバードの戦いでは、次第に大型化・大排気量・高級化も進行。1968年になると、コロナから上位車種の「コロナ・マークII(T60/T70型)」が派生しました。
対する日産は、1971年登場の4代目ブルーバード(610型)で抑揚の大きな車体にフルモデルチェンジ。2リッター直6エンジンも搭載してユーザーの上流志向に応じ、車名も「ブルーバードU」として差別化を図りました。
しかしこの路線変更は成功せず、手堅いスタイルと設計でベストセラーカーの地位を得た5代目コロナ(T100/T110/T120型)の前に、ブルーバードは敗北を喫します。
なおややこしいことに、大型化した4代目ブルーバードに代わり、従来のブルーバードのサイズ感を継ぐモデルは、1973年デビューの初代「バイオレット(710型)」が担っていました。
1976年に発売を開始した5代目ブルーバード(車名からUが取れてブルーバードに復帰)も、直6エンジン版を設定するなどコンセプトに迷いが見られ、成績は芳しくありませんでした。
そこで1979年登場の6代目ブルーバード(910型)では、3代目の510型のようなスマートなデザインに回帰。直6エンジンもドロップして本来のファミリーカーらしさを取り戻しました。
大人気だった歌手の沢田研二氏をCMに起用するなどの話題性もあり大ヒット作となり、新車登録台数で27か月連続クラス首位を記録。久しぶりにBC戦争で日産を勝利に導きました。
トヨタもこれに対抗します。
1982年に生まれた7代目コロナ(T140型)では、おとなしめなファミリーカーというイメージを脱却して、スポーティさを強調しました。
しかし翌年には前輪駆動(FF)を採用したFF版コロナ(8代目。T150/T160型)も発売。FRとFFを併売していたのは、当時のトヨタがFF化に慎重だったためです。
その後もコロナとブルーバードはモデルチェンジを繰り返して競い合いを続けましたが、その中でブルーバードが最後の輝きを見せたのは、シンプルなスタイルと高性能エンジン搭載などで人気を得た、1987年登場の8代目(U12型)でした。
しかしコロナ、ブルーバードともにイメージが古くなったことから、前者は11代目(コロナプレミオ、T210型)、後者は10代目(U14型)が、奇しくも同じ2001年に販売を終了。
それぞれ「プレミオ」「ブルーバードシルフィ」へとバトンをつなぎましたが、ミニバンやSUVの台頭、セダン市場の事実上の消滅によって販売は大きく低迷。両車ともに2021年で国内販売を終えることとなりました。
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最近では、ミニバンやSUVなどの売れ筋市場において、幾多のモデルが火花を散らして販売台数を競っています。
クルマは競い合うからこそ発展・進化を遂げるもの。今後もライバル車たちの戦いから目が離せません。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
実はBC戦争でトヨタと日産の首位争いに終止符この頃でした。
豊田と生産販売台数が開き始めたことに焦った興銀出の日産川又克二社長が自車製品の強化ではなくプリンス自動車を合併させ、生産販売台数でトヨタを抜くという腹積もりだったが…うまくいかなかったちなみにトヨタコロナRT40は発売と同時に名神高速10万km連続走行にテストドライバ-ではない開発部門の社員が代わる代わる運転したという
少ないも何も初期だともう60年以上前の話
80代前半から上じゃないの?