三菱ふそうがASEAN最大の自動車市場インドネシアで「eCanter」新型モデル発表
三菱ふそうは「第30回GAIKINDOインドネシア国際オートショー(GIIAS)」において、新型「eCanter」を発表しました。急速に経済成長するインドネシアは都市部における大気汚染が深刻な問題となっており、インドネシアの大統領もサステナビリティを重視しているといいます。
2024年から販売予定
三菱ふそうトラック・バスは、2023年8月10日にインドネシアの首都ジャカルタで開幕した「第30回GAIKINDOインドネシア国際オートショー(GIIAS)」(20日まで開催)において、電気小型トラック「eCanter」新型モデルをインドネシア市場で初めて公開しました。同国での販売開始は2024年を計画しているとのことです。
インドネシアは従来モデルの「eCanter」の展開市場ではなかったものの、同社の現地販売代理店であるPT Krama Yudha Tiga Berlian Motors(以下KTB社)が、同国の大手物流事業者3社などと共同で2022年8月からバリ島とジャカルタ市において「eCanter」従来モデルによる総走行距離1万kmを超える配送業務での実用性検証を行い、今回の市場導入計画に至ったとのことです。
急速に経済成長するインドネシアは、都市部における大気汚染が深刻な問題となっており、排ガスを出さず走行中の騒音も少ない「eCanter」のような電気トラックの普及は、人口約1千万人のジャカルタにおける生活の質の向上への貢献が期待されています。
また、インドネシア政府は国家中期開発計画の中で、サステナビリティに関する取り組みを積極的に進めており、同国のジョコ・ウィドド大統領は2030年までに世界の大型車と中型車販売の30%をゼロエミッション車両とするという国際的な目標に賛同を表明しています。
新型「eCanter」は、モーターと後輪を一体化したことによって、プロペラシャフトのないコンパクト構造を実現し、シャシーのバリエーションを増やすことができるeアクスルを特徴とするドライブトレインシステムを採用。よりコンパクトなドライブトレイン設計によるバッテリーシステムのモジュール化で、ユーザーのニーズに合わせた航続距離を実現しています。
また回生ブレーキシステムは4段階の設定で、交通量が多くストップ・アンド・ゴー走行が頻繁な都市エリアで役立つほか、多様なビジネスケースに対応するため、より幅広い架装(トラックのシャシーに載せる装備のこと)に対応できる動力取り出し装置のePTOを搭載しています。
インドネシアはASEAN地域最大の自動車市場であり、FUSOブランドにとっても最大の海外市場。三菱ふそうトラック・バスとKTB社は、ジャカルタを含む首都圏エリアにて新型「eCanter」の販売を行う予定で、市場導入は2024年を計画しているとのことです。
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