300馬力の爆速すぎる「最上級ミニバン」あった! 「超豪華内装」も採用した“走り屋”モデル「エリシオン」とは

2代目に進化し中国で今も販売を続ける「エリシオン」

 その後エリシオンは、2008年12月のマイナーチェンジで一部グレードに国産ミニバンとしては初となる電動パーキングブレーキを採用し、2010年11月にはエリシオンの3リッターV6エンジンモデルの廃止などグレードの整理を実施。

 その一方で、2011年の広州国際モーターショーに中国仕様のエリシオンを初出展すると、翌年7月より中国市場でエリシオンの販売をスタートします。

2006年、初代「エリシオン」に追加投入されたホンダ最上級ミニバン「エリシオン プレステージ」(手前)
2006年、初代「エリシオン」に追加投入されたホンダ最上級ミニバン「エリシオン プレステージ」(手前)

 日本国内では2013年秋に販売を終了し、同タイミングで登場した5代目オデッセイに統合される形となったエリシオン。

 しかし中国ではオデッセイの兄弟車として、2代目へとフルモデルチェンジを果たし、現在まで販売が続けられています。

 なお中国においてホンダは、東風汽車との合弁会社「東風ホンダ」と、広州汽車との合弁会社「広汽ホンダ」の2つの合弁会社を設立しています。

 中国では5代目オデッセイが2014年8月に広汽ホンダから販売されていて、このオデッセイの姉妹車として外装などのデザインを変更し東風ホンダから販売されているのが、2代目エリシオンなのです。

 2023年7月には2024年モデルが発表され、新たに「Black Edition(ブラックエディション)」を設定しています。

 ちなみに2023年中に国内再導入予定の新型オデッセイにも、ブラックエディションが設定されることが予告されています。

 共に、高級ミニバンで多く見られるフロントグリルやウインドウモールなどのメッキモール加飾をブラックに変更したシブい仕様となっています。

※ ※ ※

 日本ではその名前が途切れてしまったエリシオンではありますが、彼の地でその名前が引き続き使用されているのは、ファンとしては嬉しいところ。

 オデッセイが輸入販売されるということは、エリシオンが販売される可能性もゼロではないかもしれません。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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1件のコメント

  1. ホンダ車は好みではないが、VTECに関しては凄いと思う。

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