ホイールの「ネジ数」なぜ違う?「4本」や「5本」タイプが存在する意外な理由は? 後からネジを「増やす」方法もあった
クルマのタイヤやホイールをよく見ると、ホイール中心部にある固定ボルト(ネジ)の穴の数が「4個」のクルマと「5個」のクルマがあることに気づきます。ホイールのネジ穴の数が違うことに一体どのような意味があるのか、専門家に聞きました。
ホイール中心の「ネジ穴」の数、なぜ違う?
街で停車・駐車しているクルマのタイヤやホイールをよく見ると、ホイールの中心部にある固定用ボルト(以下、ネジ)の穴の数が「4個」のクルマと「5個」のクルマがあることに気づきます。
さらによく観察すると、もっとネジ穴の少ない3個タイプや、逆に多い6個タイプも存在しているようです。
ホイールのネジ穴の数が違うことに、一体どのような意味があるのでしょうか。

ネジ穴の数の違いが何を意味しているのかを中古車ディーラーに勤める整備士に聞いたところ、以下の回答がありました。
「ホイールを固定するネジは、一般的に車重のある車ほど数が多くなっています。
重いクルマはそれだけ走行時にタイヤとホイールにかかる負荷が大きいため、それに耐えられるよう、多い本数のネジで固定されているのです」(中古車ディーラーに勤める整備士)
たしかに、車重が1000kg未満の軽自動車と、2000kg近い普通車とでは、ホイールへの負担が大きく異なることは想像に難くなく、それゆえ重いクルマは大きな負荷に耐えられるよう、ネジの本数を増やして対応しているということです。
実際に、ホンダの軽自動車「N-BOX」を見るとタイヤのネジの数は4本となっています。
しかし、同じホンダでも普通車の「ステップワゴン」や「フリード」ではネジの数が5本に増えていることが分かります。
また、ネジの本数を増やして、ホイールとタイヤへの負荷を減らすことは「走行性能を高めること」にもつながると言い、これによって車重の軽いスポーツカーも、一般的にはネジが5本タイプのホイールが多く採用されているのです。



















