FCVは「終わったクルマ」じゃない!? トヨタとBMWが共同で進める戦略は? 今後さらに加速する要因とは
トヨタとBMWは共同で水素シンポジウム開催しました。どのような内容が話されたのでしょうか。
FCVは「終わったクルマ」じゃない? トヨタとBMWが共同で水素シンポジウム開催で確認できたこと
世界初のFCV(燃料電池車)が2014年に登場してから早9年経ちますが、あまり普及している印象を覚えない人もいるかもしれません。
その一方で、最近では水素に関する話題がネットやテレビで紹介される機会が「増えてきたな」と感じている人もいるでしょう。
では、現在、そして今後のFCVはどうなるのでしょうか。
直近では、BMWの都内施設で2023年7月26日に開催されたシンポジウム、「カーボンニュートラリティのキーテクノロジー ~水素の利活用の推進」が開催されました。
BMWとトヨタの水素開発責任者が登壇して、両社の水素開発がどのようにコラボレーションしているかを説明しています。
まず、BMWグループ水素燃料電池テクノロジー・プロジェクト本部長のユンゲン・グルドナー氏は、この前日に日本初公開した燃料電池車「iX5ハイドロジェン」の技術要件も含めて、BMWが目指すカーボンフリーの世界感を示しました。
その中で、燃料電池車の量産計画については「iX5ハイドロジェンをパイロット・ヴィークルとして、今後の市場動向を見ながら、ステップ・バイ・ステップで次世代燃料電池車の量産を考えていきたい」と将来構想を語っています。
ここでは当然、トヨタとの技術提携が大きなカギとなります。
BMWとトヨタは2013年1月24日、燃料電池車やスポーツカー等の次世代技術に関する協業契約に調印しているからです。
「iX5ハイドロジェン」では、トヨタ製の燃料電池セルを使い、BMWが燃料電池スタック等のパワートレインコンポーネンツを独自開発しています。
続いて登壇したのは、トヨタの水素ファクトリー・プレジデントの山形光正氏。
水素ファクトリーは、トヨタが次世代の水素戦略の司令塔として2023年7月1日に発足した新組織です。
水素に係わる基礎研究から量産戦略までグローバルでの事業を一気通貫して展開していきます。
今回のプレゼンテーションは、2023年4月以降のトヨタ新経営体制に移行してから様々な機会に紹介されてきた「トヨタの水素戦略全体」をまとめた内容でした。
その中で山形氏は「トヨタは乗用(燃料電池車)は(もう)やらないのですか、というという声を(産業界の人から)聞かれることある」という体験を語っています。
なぜそうした声が出てくるかといえば、トヨタの電動化戦略の全体像を掴み切れてない人がまだ少なくないからではないかもしれません。
山形氏は改めて、トヨタが今後「モビリティカンパニー」へ移行するうえで、技術領域では重要な3本柱として、電動化、知能化、そして多様化を挙げています。
その中で電動化は、BEV(電気自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド車)、FCV(燃料電気車)、そしてHV(ハイブリッド車)という大きく4つの柱を、国や地域の社会状況に応じて使いわける、マルチパスウェイで進めている点を示しました。
FCVはおわった車じゃない。始まってもいない車だ。
トヨタが利益を全てはき出して、マスクが私財を投げ打ってまで、電気自動車とそのインフラを整えたように、水素ステーションを自前で会社をつぶすくらいの勢いで整備したら成功していただろう。ケチ臭く、税金に頼ったり、人任せにインフラ整備をさせて自分は車を売るだけで儲けようとする車屋根性だから、スタートラインに立てていないだけ。残念なことだ。