FCVは「終わったクルマ」じゃない!? トヨタとBMWが共同で進める戦略は? 今後さらに加速する要因とは
トヨタ&BMWだけじゃない! ホンダ×GMも水素でタッグを組む!
その他乗用燃料電池車では、ホンダがGMの技術連携して、アメリカで生産する「CR-V FCEV」を2024年に日本に投入することを明らかにしています。
さらにホンダは、いすゞが2027年に導入予定のFC大型トラック向けにFCシステムを開発・供給することを合意しました。
また、ヒョンデも韓国政府が進める大規模な水素戦略の枠組みを活用して今後、グローバル向けに次世代燃料電池車を導入する可能性が高いと言えます。
このような、自動車メーカー各社がこのタイミングで燃料電池車の開発強化に乗り出している背景には、国や地域での政策の存在があります。
なかでも、ロシアのウクライナ侵攻によってエネルギーセキュリティが大きな課題となった欧州では、欧州連合(EU)が2022年3月に再生可能エネルギー由来の水素戦略「REPowerEU」を公表したことが、欧州での燃料電池車を含めた水素の利活用に大きな影響を与えています。
さらに、アメリカのインフラ抑制法(IRA)や、中国の主要都市での水素シティ構想などの大きな動きも。
日本でも、水素基本戦略が2023年6月に6年ぶりに改訂され、水素に関する投資を拡充する動きが一気に速まっているところです。
こうして燃料電池車に係わるグローバルの動きを俯瞰すると、燃料電池車は決して「終わったクルマ」ではないと言えます。
いまは、次世代水素社会を目指して「燃料電池車普及に向けた最終調整期」にあるのです。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
FCVはおわった車じゃない。始まってもいない車だ。
トヨタが利益を全てはき出して、マスクが私財を投げ打ってまで、電気自動車とそのインフラを整えたように、水素ステーションを自前で会社をつぶすくらいの勢いで整備したら成功していただろう。ケチ臭く、税金に頼ったり、人任せにインフラ整備をさせて自分は車を売るだけで儲けようとする車屋根性だから、スタートラインに立てていないだけ。残念なことだ。