車のブレーキ「フェード現象」なぜ起こる!? 「踏めば止まる」は当たり前か 命を守る「重要保安部品」について考える
ブレーキは最後の砦! ブレーキトラブルを防ぐには
緊急時には、躊躇することなくブレーキペダルを強く操作しなければなりませんが、通常の走行でやみくもにブレーキペダルを踏みすぎるのも良くありません。
まず、緊急時以外は「エンジンブレーキ」を併用するよう心がけましょう。
エンジンブレーキは、走行中にアクセルペダルを離したり、シフトダウンをして低いギアを選択すると作動します。
これまで説明したブレーキとは作動原理が異なり、ブレーキの過熱などのトラブルは起きません。
特に下り坂では、「登ってくるときに使ったギアで走り、十分にエンジンブレーキを効かせながら走る」と安全に走行できるとされています。
ATやCVTなので今のギア段数がわからない! という人も、まずシフトパターンの「D」の下にある「2」や「B」などと示されている位置にレバーを動かしてください。
不明な場合は、必ず自身のクルマの取扱説明書を確認しましょう。
なおハイブリッド車や電気自動車の場合には「回生ブレーキ」がこのエンジンブレーキに相当しますが、操作の方法は同様です。
また、ブレーキペダルを操作して本格的に減速する直前に、少しブレーキペダルを踏んでブレーキの効き具合を確かめることも有効です。
特にベーパーロックが発生している場合は、この操作でブレーキの効き具合が回復する場合があります。
故障は、突然発生することがありますが、予兆が感じられることもあります。
いずれにしても運転中は、ブレーキペダルの踏み応えや減速する様子に常に注意を払い、少しでも違和感を感じたらいったんクルマを停めて様子を見ましょう。
もちろん、ブレーキの異常事態を警告するメーターの中の赤いランプが点灯したら、運転は中止です。
一方で、日常のメンテナンスも重要です。
ブレーキフルードは、最長でも車検整備の時ごとに交換してもらいましょう。
見えている部分のブレーキフルードのみを交換し、全量は交換しない粗悪なお店もあるようですから、信頼できるお店選びも大切です。
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ブレーキは、クルマを停めるための最後の砦(とりで)です。
30年以上前は、教習所でもブレーキの重要性を教えたものですが、その後にクルマの構造に関する教育が省略され、現在に至っています。
そのため、クルマの速度を下げたいときには「ブレーキペダルを踏みさえすれば止まるものだ」と考えられてしまっている傾向があるかもしれません。
仕事や通勤通学で頻繁にクルマを使う人はもちろんのこと、たまの週末ドライブにしか使わない人も、ブレーキペダルの先にある構造や、点検の重要性についても改めて気にしてみてはどうでしょうか。
というか、原因はアクセルの踏み過ぎじゃないの?
住宅街でも、短い距離でアクセル踏み込んでは急ブレーキ踏んでいるばかよくいるけど。いつもそんな運転していればブレーキもきかなくなるでしょ。
一番分かりやすく記憶に残っているのが富士山須走ルートで起こったバス事故。
大型だから・バスだからではなくブレーキが付いてる車両ならどんな車でも起こる可能性があります。
長い下り坂等では1速ギアを落としてエンジンブレーキを利かせて運転を。ATならオーバードライブ(OD)オフのスイッチを押すか、パドルシフトなら左のパドルを引けばギアが落ちます。或いはシフトレバーの+−をマイナスに1回傾ける。回転数が上がりエンジンが「ブーン」と大きく唸ればエンジンブレーキがかかってます。
MT乗りであれば殆ど説明は要らない(使えてる)けど、AT限定やAT車にお乗りの場合は今一度愛車のシフトダウン方法を確認してみてください。
下り坂の後や途中でフラットな路面になった場合は自動で適切なギアに戻る事もあります。ODオフスイッチやATマニュアル走行は車によっては戻らない事もあるので、AT車でも道の状況に応じてギアの上げ下げを確認しておくといいです。
エアブレーキはエアの力を利用してブレーキの油圧シリンダーを動かしているんだけど……
間違いを堂々と載せないで下さい
必ずしもそうではないと思います。それはエアオーバ車の場合で、フルエアでは油圧シリンダではなくエアのブレーキチャンバでやってますよね?!
基本的にABSセンサが故障すると、ABS動作はキャンセルされる。よって、ABS無い車と同じに成る。ブレーキが効かなくなるという故障モードには成らないのがほとんど(絶対に成らない訳では無い)。もっとよく構造を理解して記載すべきと思う。