車のブレーキ「フェード現象」なぜ起こる!? 「踏めば止まる」は当たり前か 命を守る「重要保安部品」について考える
ブレーキにまつわるトラブルあれこれ
現在販売されているクルマのほとんどには、「ABS」という装置が備わります。
ABSとはアンチロックブレーキシステム(Antilock brake System)の頭文字を取ったもので、クルマがまだ走っているのに、ブレーキによって車輪だけが止まってしまう(車輪がロックしてしまう)ことを防ぐ装置です。
車輪がロックした状態でクルマが止まりきれない場合、タイヤは路面に食いつく摩擦力を失うとともに、スキーのように路面を滑っていく場合があります。
そのときクルマの進行方向はハンドル操作とは無関係となり、非常に危険な状態に陥ります。
ドライバーがブレーキを踏み続けた状態でも、ABSはスリップしている車輪のブレーキの圧力を瞬間的に緩めたりすることでブレーキ力を最適化し、車輪の回転を元通りにする役目を果たします。
この時、ABS装置の構造上、ブレーキペダルに断続的な振動が伝わってきます。
ドライバーがこの振動に驚いてブレーキペダルを緩めてしまい、クルマが止まらなくなる人為的トラブルが起こることがあります。
振動はABSが正常に作動している証しで、故障ではないので、緊急停止の際などドライバーはブレーキペダルを強く踏み続けましょう。
また、比較的年式の新しいクルマでは滅多に起こることではありませんが、このABSでもトラブルが発生することがあります。
ABS装着車の各車輪には、回転状態を調べるセンサーが装着されていますが、このセンサーが故障することがあります。
車輪の回転数を正確に伝えられなくなるため、ABS装置も誤って作動します。
車輪がスリップしていないのにブレーキ力が緩められてしまい、低速時にクルマを停めづらくなることがあります。
もしこのような異常を感知したり、ABSの異常を知らせる警告灯がメーター内に点灯した場合には、速やかに販売店や整備工場へ連絡し、修理を依頼したほうが良いでしょう。
というか、原因はアクセルの踏み過ぎじゃないの?
住宅街でも、短い距離でアクセル踏み込んでは急ブレーキ踏んでいるばかよくいるけど。いつもそんな運転していればブレーキもきかなくなるでしょ。
一番分かりやすく記憶に残っているのが富士山須走ルートで起こったバス事故。
大型だから・バスだからではなくブレーキが付いてる車両ならどんな車でも起こる可能性があります。
長い下り坂等では1速ギアを落としてエンジンブレーキを利かせて運転を。ATならオーバードライブ(OD)オフのスイッチを押すか、パドルシフトなら左のパドルを引けばギアが落ちます。或いはシフトレバーの+−をマイナスに1回傾ける。回転数が上がりエンジンが「ブーン」と大きく唸ればエンジンブレーキがかかってます。
MT乗りであれば殆ど説明は要らない(使えてる)けど、AT限定やAT車にお乗りの場合は今一度愛車のシフトダウン方法を確認してみてください。
下り坂の後や途中でフラットな路面になった場合は自動で適切なギアに戻る事もあります。ODオフスイッチやATマニュアル走行は車によっては戻らない事もあるので、AT車でも道の状況に応じてギアの上げ下げを確認しておくといいです。
エアブレーキはエアの力を利用してブレーキの油圧シリンダーを動かしているんだけど……
間違いを堂々と載せないで下さい
必ずしもそうではないと思います。それはエアオーバ車の場合で、フルエアでは油圧シリンダではなくエアのブレーキチャンバでやってますよね?!
基本的にABSセンサが故障すると、ABS動作はキャンセルされる。よって、ABS無い車と同じに成る。ブレーキが効かなくなるという故障モードには成らないのがほとんど(絶対に成らない訳では無い)。もっとよく構造を理解して記載すべきと思う。