車の「ナンバー移設」は違反になる? かつての「定番カスタム」も規制強化でNGな場合も!? 車検に通るケースは?
移設するにはどうすればいい?
しっかり新基準の定める角度やフレームであれば、左右へのナンバー移設は可能ということは分かりました。
ただし、その場合はそれなりのカスタムと出費が必要になりそうです。そのあたりもF整備士に聞いてみました。

「現在のクルマはナンバープレート装着を前提としたデザインのバンパーを採用するケースも増えており、単純に左右にズラすというのが難しくなっています。
また角度調整機能付きナンバーステーなども販売されていますが、極端に下向きになるようなものは車検に通らないということも覚えておきましょう」(F整備士)
先述しましたが、2021年10月から適用された新基準は道路運送車両法だけでなく、自動車検査独立行政法人法(つまり車検の検査項目)にも適用されます。
いくら古いクルマでも極端な角度がついているナンバーのままだと、車検に通らないこともあるのです。
「特にネオクラシカルのカスタム車両などは、昔の規定でナンバーフレームを装着したままということもあります。
この場合は新たに車検を通すときには、現在の基準に適合したステーに取り替える必要があるかもしれません」(F整備士)
※ ※ ※
移設したい場合は社外品の「ナンバー移設ステー」を購入して装着するのがもっとも手軽です。
しかも最近では車種専用品が増えているので、探せばかなりの確率で新基準適合の専用移設ステーを見つけることができます。
新基準に適合したナンバー移設ステーを選び、走行に問題のない場所に設置すれば、クルマのイメチェンを図ることもできるのではないでしょうか。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。



























