なぜ「後席リクライニング」標準化しない? 「絶対必要でしょ!」声多数! 軽から高級車に設定も定番じゃない理由とは

後席リクライニングが有れば良いワケではなに? ヴェゼルが意識したコトは?

 後席リクライニングについて、とある国産メーカーの担当者は次のように話していました。

「後席リクライニングの有無に関して、最初にシート構造の違いが挙げられます。

 軽ワゴンやミニバンの場合、2列目シートは色々な使用を想定しているためシートが独立した作りとなっており、そのために前後にシートを倒せる他、スライド機構などが備わっています。

 一方でセダンやSUV(2列シート)の場合は、シート自体がクルマにくっついています。

 そのため、限られた車内空間においてベストな位置が決まっている上、そこでリクライニングをするとリアウィンドウなどに干渉する可能性があることから、後席リクライニングの採用はクルマによって難しい場合があります」

ホンダ「ヴェゼル」は後席リクライニングしないものの、チルトアップ機構は備わっている!
ホンダ「ヴェゼル」は後席リクライニングしないものの、チルトアップ機構は備わっている!

 なお前述のヴェゼルに後席リクライニングが採用されない理由について、過去にホンダの担当者は次のように話していました。

「2代目ヴェゼルの後席はリクライニングしない仕様です。

 この理由としては、後席リクライニングでは角度調整のギミックが必要ですが、これにより余分に空間を確保しなければいけません。

 また同時にシート自体も固定式より厚みが薄く簡易なものになっていまいます。

 そのため2代目ヴェゼルでは、しっかりとした厚みのあるシートと適正な角度にすることで、後席の快適性を実現させました」

※ ※ ※

 また他の国産メーカー担当者は「セダンなどで後席リクライニングが採用されないのは、そもそも後席自体が人間工学に基づいて『長距離移動』でも疲労を感じさせない設計となっていることからが理由として挙げられます」と話していました。

 一見、後席リクライニングがあったほうがユーザビリティが高いように思えますが、そのクルマ毎にユーザーが快適に過ごせる提案方法は異なるようです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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