トヨタ「センチュリー超金ピカ仕様」が凄い! 迫力ある「黄金の龍」&「豪華寝台」に驚愕! 宮型モデルが約630万円で米国落札
アメリカのオークションサイト「Cars and Bids」で、1996年製造のトヨタ「センチュリー」が落札されました。しかしこのセンチュリーは、ただの4ドアセダンモデルではないようです。
金色の荘厳な宮型霊きゅう車の姿に圧巻!
2023年7月、アメリカのオークションサイト「Cars and Bids」で1台のトヨタ「センチュリー」が落札されました。
同オークションでは、右ハンドル仕様の日本車出品も増えていますが、そのなかでも極めて珍しい「宮型霊きゅう車」仕様のセンチュリーということで注目を集めました。
葬儀において遺体を運ぶ霊きゅう車は、国や宗教によってさまざまなスタイルが観られますが、なかでも日本の宮型霊きゅう車は、世界的に見ても非常に珍しい形状を持ちます。
神社などの伝統的な宗教建築物を模した形状で、様々な金細工や装飾が細部に至るまで繊細に施されています。
車両は専門の宮大工職人などにより、1台1台手造りで製造される手間のかかったものです。
ただ近年は、目立ちすぎるスタイルが好まれなくなってきたことや、宗教観の変化などにより、欧米のような黒塗りの車両を用いた、いわゆる「洋型霊きゅう車」が主流となってきており、宮型霊きゅう車は年々姿を消しつつあります。
一方、極めて日本的なスタイルの霊きゅう車に興味を示す外国人のなかには、貴重な宮型の車両を日本から輸出してコレクションするケースも密かに増えているといいます。
今回Cars and Bidsで落札されたのも、そんな1台です。
ベース車は1996年式の初代センチュリーで、日本仕様の右ハンドルモデルです。
1967年に誕生し、改良を重ねながら1997年まで30年の長期にわたり生産された初代センチュリーのなかでも、ほぼ最終仕様といえます。
搭載されるのは、5リッター V型8気筒OHVエンジンで、最高出力165ps、最大トルク29.5kgmをマークし4速ATと組み合わされます。
メーター表示によると出展車両の走行距離は約5万3000キロで、年式のわりに短いものです。
日本での整備記録も残されており、2023年の初頭にエンジンオイルとフィルターの交換がされているほか、タイヤやラジエーターキャップ、エアフィルターなども近年交換されているといいます。
そしてなんといっても見どころは、荘厳な宮型霊きゅう車の形状でしょう。
全体に金色でまばゆい装飾にあしらわれたセンチュリー 宮型霊きゅう車。伝統的な唐破風(からはふ)の屋根の上には見事な金の龍が装飾されるなど、息をのむ仕上がりです。
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Cars and Bidsでは、最終的に4万5000米ドル(日本円で約628万円)でセンチュリー 宮型霊きゅう車が落札されたと伝えています。
どういったユーザーの手に渡ったのは不明ですが、希少な車両だけに末永く保存されることが望まれます。
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