高速の電光掲示板にある「みどりの三角マーク」どんな意味? 意外と知らないナゾのマークは「赤色」もアリ! 知っておくべき役立ち情報とは
高速道路上にはさまざまな情報を表示する電光掲示板が設けられていますが、緑色や赤色の「三角マーク」が表示されることがあります。どういう意味なのでしょうか。
ナゾの「三角形マーク」の意味は
高速道路には、渋滞や事故などの交通状況をはじめ、主要インターチェンジやジャンクションまでの所要時間などを表示する電光掲示板が設置されていますが、しばしば渋滞情報とともに緑色や赤色の「三角マーク」が表示されることがあります。
一体どういう意味なのでしょうか。
電光掲示板は「道路情報板」などと呼ばれ、主にリアルタイムの渋滞情報が表示されています。
例えば「この先事故渋滞 13km 100分」や「長泉沼津-横浜町田 断続渋滞60km」などの表示がなされます。
東名高速道路や中央自動車道などで左右ルートが分かれる場合には「右ルート 工事渋滞 2km 5分」といったように、分岐の先の渋滞情報なども表示されます。
また、交通情報に加えて、「雨 スリップ注意」「歩行者・原付 進入禁止!」「道路の異状は緊急ダイヤル#9910へ」など天候などのお知らせや注意喚起など、安全運転を呼びかける役割も持ちます。
そんな道路情報板には、渋滞情報の末尾に緑色の三角マークが表示されることがありますが、これは渋滞が減少していることを表しています。
首都高速道路やNEXCO東日本管内の高速道路で見られる表示で、同区間で並行して通る2つの経路がある場合にのみ用いられています。
例えば東名高速道路では東京ICから豊川IC間、また並行して走る新東名高速道路では御殿場JCTから三ヶ日JCT間にある道路情報板に表示されます。
その一方で渋滞が増加傾向にあるときは、正反対の向きになった赤い三角マークが表示されます。
この渋滞増加・減少表示の活用方法について、NEXCO中日本の広報担当者は過去の取材で以下のように説明しています。
「マークの表示を確認したら、急いでいるときなど、必要や状況に応じて柔軟に経路を変更していただくことに役立てていただけたらと思います」
渋滞はリアルタイムで変化していき、表示される情報も更新されていくのですが、通過した道路情報板から次の情報板まで距離がある場合、渋滞情報を確認した時点で増加傾向か減少傾向かを判断するのは難しいことがあります。
こうした場合に三角マークが表示されることで、減少しているのであればそのままの進路を、増加しているのであれば迂回するなど別の代替ルートを選んだり、場合によっては高速道路を降りるといった、状況に応じてさまざまな手段を講じることができます。
このように、マークを見ることで状況に応じて渋滞を回避し目的地までのルートを変更する手がかりとなるのです。
また他の高速道路でも、道路情報板における赤い三角マークは使用されています。
NEXCO西日本では、5km以上の渋滞を対象として、渋滞が増加傾向にある場合に表示。同様に阪神高速道路では2011年から導入されています。
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なお、三角形マークは高速道路上に設置されている「トラフィックカウンター」の情報をもとに、過去のパターンから渋滞が増加傾向にあると割り出された場合、自動で(手動も可)表示させているということです。
さらに、高速道路を巡回するパトロールカーなど道路職員らの目視情報なども集約され、常にリアルタイムで道路交通管制センターに送られ続けています。
道路情報板だけでなく、高速道路上に設置されているさまざまな設備やナビゲーションのリアルタイム情報などを上手に活用することで、渋滞を回避できスムーズでストレスのないドライブが楽しめることでしょう。
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