大型トラックに付いている「謎の浮くタイヤ」どんな意味? 故障じゃないの? タイヤが浮くワケとは

高速道路などで大型トラックやトレーラーのタイヤが浮いていることがあります。一見すると「故障しているのか」と不安に思いますが、どのような意味があるのでしょうか。

たまに見かける「タイヤが浮いているトラックー」、なぜ浮いてる?

 大型トラックや大型トレーラーなどが走行している際、「後輪タイヤを浮かしている」のを見掛けることがあります。
 
 とくに複数輪のタイヤが備わっている場合に浮いていますが、どのような理由があるのでしょうか。

なぜタイヤが浮いているの? 故障? そうじゃないのなら…なぜ?
なぜタイヤが浮いているの? 故障? そうじゃないのなら…なぜ?

 浮いているタイヤの特徴として、例えば左右3つずつある後輪の内、接地しているは真ん中だけで前後の2本は浮いて回転していないといったことが挙げられます。

 一見、タイヤが浮いている状況を見ると「故障でタイヤがうまく接地していないのでは?」と思うかもしれません。

 しかしこの状況について、トラックドライバーは「タイヤが浮いている理由は『リフトアクスル機能』によってタイヤを浮かせているからで故障ではありません」と話します。

 リフトアクスル機能とは、積荷の量に応じてセンサーが発動し、圧縮空気等の力によって自動で車軸が降りてくる仕組みのものです。

 一般的な「リフトアクスル」では、トレーラーの後前軸(プラス後中軸)の車軸をリフトアップ。2軸車の場合後前軸を、3軸車の場合後前軸と後中軸の2軸を浮かせます。

 つまり、リアタイヤが2つ続きになっているものは前側が、3つ続きになっているものは1番後ろを残してリフトアップするようになっているのです。

 なおリフトアップは、積荷が軽いもしくは空荷の場合に行い、積荷が重い場合には装着されているタイヤをフルに使って走行しています。

 ではなぜタイヤを浮かす必要があるのでしょうか。前出のドライバーによると「運送コストの削減につながる」とのこと。

 そもそも、トレーラーの車軸(タイヤの数)が多いのは、重い荷物を積んでも安定して走行できるよう積載量に応じた車軸の数が決められています。

 そのため、荷物を沢山積んで走行する際は、必ず全てのタイヤが接地していないといけません。

 しかし、荷物を積んでいない、あるいは荷物が少ないときは、4車軸で走行する必要はありません。

 そこで、リフトアクスル機能で必要のないタイヤを浮かせることで、タイヤの摩耗を少なくしたり、ガソリンを節約したり(接地しているタイヤが多いほど燃費は悪くなる)しているのです。

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