「えっ…!?」フロントガラスが突然「バリン」! 夏は炎天下で突然「割れる」ことも! その原因と対処方法をプロに聞いた
ヒビの修理は出来る? その費用の相場とは
ではフロントガラスにヒビが入った場合、簡単に直すことは出来るのでしょうか?
先述の整備士に再び話を聞きました。

「ヒビの入ったガラスの修理方法ですが、まずヒビのサイズや場所、深さによって補修すべきかガラスごと交換するのかが変わります。
一般的に、補修が可能なヒビのサイズは500円玉サイズ以下とされており、これ以上の大きさであればガラス自体を交換します。
さらに、フロントガラスのフチから20cm以内の場所はガラスへの負荷が走行中にかかりやすいため、この範囲にヒビができてもガラス交換です。
また、ヒビが深く付いてしまい、合わせガラスの樹脂層にまで達しているケースもガラス交換する必要があります」(先出の整備士)
そして上記に該当しない場合には、基本的に「リペアキット」を使って補修するということです。
ガラスリペアの具体的な方法ですが、ヒビにレジンなどの硬化剤を注入してキズ全体に浸透させ、硬化剤が固まったら該当箇所を磨いて仕上げるといった作業をとります。
この方法であれば、ヒビの大きさや深さにも左右されますが、よく見ないとどこにヒビが入っていたのか分からなくなるほどにキレイに仕上がるということです。
気になる修理費用は業者によって異なりますが、だいたい1箇所で1万円から2万円ほど。
フロントガラスの交換にかかる費用は8万円から10万円とかなり高額ですので、補修可能な範囲のヒビであればリペアキットで修理したいところです。
※ ※ ※
愛車のフロントガラスに突然ヒビが入ってしまうと、ショックと補修費用への心理的負担から気持ちも沈んでしまうものですが、とにかくできるだけ早く修理に持っていくことが鉄則ということでした。
当然ですが、後回しにしてヒビが直ることはありません。
時間が経つとヒビが広がり、補修では済まなくなる可能性もありますので、万が一の際には、早急にディーラーか修理工場などに相談してみてはいかがでしょうか。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。









