「えっ…!?」フロントガラスが突然「バリン」! 夏は炎天下で突然「割れる」ことも! その原因と対処方法をプロに聞いた
クルマを運転していると、走行中に突然フロントガラスに「ヒビ」が入ってしまうことがあります。一体何が原因で発生し、そしてどのように対処すればよいのでしょうか。
ヒビの「放置」は絶対にNG!
クルマを運転していると、走行中に突然フロントガラスに「ヒビ」が入ってしまったり、あるいはふとしたときにガラスが割れていることに気づくことがあります。
これは一体何が原因で起こり、ヒビができてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。
フロントガラスにヒビが入ってしまう原因ですが、その多くが「飛び石」によるものだと判明しています。
飛び石とは、道路上に落ちている石が他のクルマのタイヤに弾かれて自車に衝突する現象です。
この飛び石がクルマの車体にぶつかると、ボディがへこんだり、塗装が剥がれるなどキズが付いてしまうのですが、フロントガラスに当たった場合にはヒビが入ってしまうことがあります。
では、もし飛び石でフロントガラスにヒビができたときにはどのように対処すれば良いのか、自動車ディーラーに勤務する整備士に話を聞いたところ、以下のような返答がありました。
「フロントガラスにヒビが入ったときの鉄則として、まず絶対にヒビを放置しないようにしてください。
現在のクルマのフロントガラスは『合わせガラス』と呼ばれる、樹脂層を2枚のガラスで挟んで圧着した構造となっており、非常に割れにくく貫通もしにくい作りになっているために、飛び石でヒビが入ったとしても一般的なガラスのように一気に粉々に割れてしまうことはありません。
そのせいか、ちょっとした割れ目の場合には『ヒビぐらい後で考えればいいや』と放置されるケースを見かけます。
しかしこれが危険なのです。
フロントガラスのヒビを放置していると、クルマが走行した際の振動や風圧が負荷となってヒビが広がったり、汚れや水が割れ目に入り込んでヒビが拡大することも珍しくありません。
その結果、早めに対処すれば簡単な修理で直せたものが、より大きなキズになり場合によっては走行不能になってしまうこともあるのです」
そのほかにも、夏の炎天下にクルマを駐車したところ数時間後にはフロントガラスの隅々までヒビが入ってしまったという人もいます。
これはすでに小さなヒビの入っていたフロントガラスが、エアコンで冷えている状態から急速に炎天下で熱せられ、その温度差によって亀裂が広がった事例です。
また、このようにヒビの入ったフロントガラスをそのまま放置することは、保安基準を満たしていないとして道路交通法違反にも該当します。もちろん修理しなければ車検にも通りません。
これらことから、もしフロントガラスにヒビが入ってしまったら絶対に放置しないようにしましょう。
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