三菱新型「ゴツ顔マシン」を公開! 世界デビュー前に「爆走」披露!? 新型「トライトン」でラリー参戦を発表
三菱は2023年8月に開催される「アジアクロスカントリーラリー」への参戦を発表し、新型車を使用したテストシーンを公開しました。
チーム2連覇に向け新型トライトンで約800kmのハードなテストを実施
三菱自動車工業(以下、三菱)は2023年6月30日、同年8月に開催される「アジアクロスカントリーラリー2023」に「チーム三菱ラリーアート」での参戦を発表し、7月26日にタイで世界初公開予定の新型「トライトン」で参戦します。
これに先立ち、新型トライトンをベースにした競技車両を用いて、6月19日から23日に行われたテスト走行シーンを公開しました。
トライトンは、アセアンやオセアニアを中心に、中東、欧州、アフリカ、中南米など、世界およそ150の国と地域で販売され、三菱にとって重要なピックアップトラックの世界戦略車で、過去には国内でも販売していたこともあります。
前回のアジアクロスカントリーラリー2022では、三菱が技術支援するチーム三菱ラリーアートから、現行型トライトンを用いて初出場。見事、初優勝を果たしています。
そんななか三菱は、2023年3月にタイで開催された「第44回バンコク国際モーターショー2023」で、コンセプトモデル「XRTコンセプト」を出展し、次期型トライトンを示唆。
6月20日には、新型トライトンをタイで7月26日に世界初公開することを正式発表しています。
三菱によると、フルモデルチェンジでボディサイズを一回り大型化し、水平基調で力強いスタイリングを実現させるといいます。
デザインコンセプトは「BEAST MODE」(勇猛果敢)。
三菱のデザイン本部長、渡辺誠二氏は新型トライトンについて「ピックアップトラックに求められるタフさや力強さに加え、三菱自動車らしい堅牢さを持ちながら俊敏さも併せ持つ堂々とした佇まいを表現しました」と説明します。
今回参戦を発表したアジアクロスカントリーラリー2023では、前回のチーム三菱ラリーアート総監督で、過去にダカールラリー2連覇を果たした経験を持つ増岡 浩氏が続投。
ドライバーも、アジアクロスカントリーラリー2022の覇者であるチャヤポン・ヨーター選手(タイ)、リファット・サンガー選手(インドネシア)が引き続き参戦するとともに、日本人ドライバーの田口勝彦選手を新たに起用します。
今回の競技参戦車両は、ボディ、フレーム、シャシー、エンジンなど全てが刷新された新型「トライトン」をベースに、競争力を大幅に向上させたマシンだといいます。
増岡浩総監督は、新型をベースにした競技車両について次のように話します。
「新型トライトンはベース車の良さを活かしてさらにハンドリング性能、悪路での走行安定性、乗り心地を向上させました。
また、ターボチャージャーの改良により低回転から高回転域まで全域でのエンジンレスポンスを向上させ力強い走りを実現させ、どのような路面状況にも対応できる素晴らしいラリーカーに仕上がりました」
参戦を前に、チーム三菱ラリーアートでは、6月19日から23日にタイの中央、カオヤイ国立公園周辺のオフロードコースで本番を想定した高負荷の耐久テストを実施。
今回のラリーカー耐久テストでは、5日間で約800kmの走り込みを実施。主に車体とエンジンの信頼性・耐久性を確認しながら、本番に向けた調整を行ったといいます。
増岡総監督は、その成果と意気込みについて次のように話します。
「今回の現地耐久テストでは大きな初期トラブルもなく本番よりもハードなコース設定でしたが、テストカーはそれぞれ約800kmを走破し、期待以上のパフォーマンスを確認することができ、2連覇に向けて大きな手応えを感じました」
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前回のアジアクロスカントリーラリー2022参戦車両は、2023年1月に幕張メッセ(千葉市)で行われた「東京オートサロン2023」に出展され注目されたことから、SNSなどでは「日本市場の復活」を期待する声も見られます。
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