クルマの「下回り」なぜ洗う必要ある? 洗浄しないと大変なことに!? 洗う頻度はどれくらいがベスト?
機械洗車機で「下部洗浄」や「下回り洗浄」といったメニューがあり、クルマの底面を洗浄してくれます。なぜ洗浄する必要があるのでしょうか。
長く大切に乗るためにも下部洗浄は重要
コイン洗車場などにある機械洗車機を利用してクルマを洗車するとき、メニューのなかに「下部洗浄」や「下回り洗浄」などという項目を目にすることがあります。
下部洗浄とはクルマの下回り(底面)をきれいにするものです。では、下部洗浄にはどのような効果があるのでしょうか。
機械洗車機(セルフ洗車機とも)は門型の機械にクルマを停車させ、料金を入れてメニューを選択すれば水洗いからシャンプー洗浄、簡易的な乾燥まで自動で行ってくれる設備です。
コイン洗車場だけでなくガソリンスタンドにも設置されていることから、給油のついでにクルマをきれいにして出かけようという人も多いかもしれません。
水洗いだけでなく、シャンプー洗車やコーティング施工コースなど、多くのメニューが用意されていますが、そのなかに下部洗浄というものがあります。
これを選択すれば、洗車機の下部から水が勢いよく噴射し、クルマの下部を洗浄することで、車体底面の汚れを取り除いてきれいにすることができます。
実はクルマの底面は走行中にはねた水や泥で汚れており、この汚れをそのまま放置していると錆びの原因になってしまいます。
底面の錆びが進行すると、サスペンションなど走行に関わるパーツがボロボロになったり、フレーム部に穴が開くなど、安全に走行できなくなってしまい、そのため、定期的に下部洗浄をして汚れを取ることが重要なのです。
では、下部洗浄はどのくらいの頻度でおこなうのがいいのでしょうか。
中古車販売店の整備士に聞いたところ、「通常の利用であれば、年に2~3回程度が目安。季節の変わり目に洗浄するのが良いでしょう」とのことでした。
ただし、「住んでいる地域や車の用途によって下部洗浄の推奨頻度は変わる」ともいいます。
例えば降雪地域では道路に融雪剤をまきますが、この融雪剤には腐食を進行させる塩分が含まれており、クルマの底面に付着した状態で放置すると錆びの原因になります。
そのため、融雪剤がまかれた道路を走る冬は、月に1~2回と短いスパンで下部洗浄をしたほうが良いとされています。
また、同じように錆びを加速させる原因として「海水」が挙げられます。砂浜近くにクルマで入ったり、海岸沿いを走行したりなどすると、底面に海水や塩分を含んだ砂が付着することがあります。
そのまま放置すると錆びの原因になるため、海に遊びに行った際は下部洗浄をおこなうといいでしょう。
ほかにも、泥だらけの道を走るなど、クルマの底面が汚れるような走行をした際も、下部洗浄できれいに洗っておくといいでしょう。
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機械洗車機の下部洗浄は、多くがオプションとして用意され、通常の洗車料金に数百円プラスすることでおこなえます。愛車の下回りをきれいに保つためにも、定期的に下部洗浄をおこなってみてはいかがでしょうか。
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